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振り返ってみれば、つらかったことも、大切な時間をわかるため
専門スキルを武器に働いてきて、なにか冒険がしたくて、ぬるま湯から出たくてもまれたくて、勢いで親会社に転籍。
華やかなイメージをもっていた。
隣の芝生は青くみえる。痛感した。
企業規模が違うということはそれだけ他部署や人との調整が必要ということ。前職でほぼ専任だったし任せてくれる上司に恵まれたし、調整してくれていたんだろうなと、思う。
新しい会社で、気を張っていないと足元をすくわれることをまったく予想していなかった。防御する術なく、真っ直ぐに立ち向かってあたって砕けた。
みな前向きで賢しこい人たちと思い込んだ。自分がまだまだだからだと責任感から頑張りすぎて、そして自己否定のループに。
お腹真っ黒な人の笑顔も、陥れようとしている言動も、、心優しい方からのアドバイスだと思っていた。今なら、ふん!と一笑するけれど。
当時はマスクで顔を隠し泣きながら会社に行っていた。能力がないからと自分をいじめてた。つらかったな。
必要以上に、身構えすぎていた。助けて欲しい、と言えなかった。
結局、ウソややっかみで、ポジションはなくなった。闘ってもみた。でもエネルギーが切れた。自分の弱さを、たくさん知った。
仕事や会社や周りに立ち向かうことにある日無意味だと、思ってしまった。
なにしてるんだろ。もったいない。
時間は有限だ。
ポジションを取ったところで、毎週の結論のでない会議や拘束時間、上からも下からもいろいろ言われて、果たして私はそんな生活を望んでいるのか。
よく考えてみた。テレビドラマのようなキャリアウーマンになりたいのか。。。
まーーったく、まーーったく望んでいない。
ただ、楽しく生きたい。50年一生懸命頑張ってきた!ならばもういいよ。
大好きなこと、人、風景、言葉、音楽、本、空気に囲まれた生活をしよう。
時間は、どう使うか私が決める。
つらかった日々は、きっと今のように大切な時間を、価値を知るためにあったんだなあ、と思う。
あー、しあわせな気持ちになれた。
ある意味、メンタルが強くなったかな。