「REDonDesert」見どころ「粥川あやか」という俳優

いよいよ今週末に迫ってきました
「REDonDesert」
Z・Aとしても俺個人としても最新作と言うことで期待も不安もありますが、そんな今作の見どころを少しずつ紹介していきたいなと思って書き始めました
※本番前のネタバレなどを避けたい方は以下スクロールせずにブラウザバックをお願いします

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第二弾【出演者】

今回は来場してくれる殆どの人が最も気になるであろう、出演者についてのお話
毎回素敵な俳優さんに出演してもらっているわけですが、もちろんその個性もバラバラ
経験値がバラバラなので演技力や基礎能力に差は当然ありますし、もっともっと成長してほしい俳優さんもまだまだ多いですが、それでもみんな純粋に作品に向き合ってくれているのは絶対に信じてもらえると思います
正直昔は目立ちたがって独りよがりな演技をしたがる俳優さんもいたけど、だいたいそういう俳優さんは俺の演出と合わないから去っていくし、俺としても舞台作りの障害になるから今の状況はとても舞台作りに集中できてありがたい
ただ、誤解のないように書いておくが、以前Z・Aに出演していたけど最近出ていない俳優さんがそうだと言うわけではないのでそこは勘違いしないでほしい
色んな事情やタイミングなどがあるけど、また一緒にやりたい俳優さんもたくさんいる
上で書いたのはあくまでもごく稀にいる一部の俳優さんである

さて、話を戻すが今回もみんな本当に真摯に役に向き合ってくれている
俺が今日見どころとして紹介するのはZ・A団員「粥川あやか」
粥川は近年のZ・Aで看板を張る女優である
とは言え昔から看板だった訳ではない
むしろZ・Aの初期はどちらかといえば主役やヒロインではないポジションを任されることが多かった
初期のZ・Aは正直華のある俳優が多く、当時の粥川はそんな俳優に比べると上手ではあるが、一つ抜けきれていない感じがあったのだ
そんな彼女が殻を破ったのは女性だけでユニットを組ませた「Velenosita」で『楽屋』を上演した時ではないだろうか
普通の劇団や演出家があまり好まないであろう演技だったのかもしれないが、俺個人的にはとても刺さった
心の中で勝手にスタンディングオベーションをしていたくらいだ
それから彼女は元々あった演技の技術と幅に、内面の自由さを武器に県内でもトップクラスの女優として活動している
どこの劇団でも確実に通用するだろうと俺は思っている
そんな訳でここ数年俺の演出で彼女が演じるのは主役・ヒロインもしくは悪役が多い
そして今回は悪役、と言えるだろう

「REDonDesert」は昔の重たい雰囲気な作品になると言うことを公言していて、そう言う作品の悪役って結構ぶっ飛んでるセリフが多くなるんだけど、そこをちゃんと今回ぶっ飛んで好き放題やってくれている感が出ています
コミカルな作品では絶対に観れない粥川の演技が見れるんじゃないかなと思います
このくらい思い切り演技してくれると演出するのも楽ですね
粥川に関しては今回細かい指示はあまり出していなくて、結構自由に作ってくれているかなって言うのと、脚本を初見で読んだ時にちゃんと強調したいセリフを理解して読んでくれたので俺の脚本に対する読解力も飛び抜けているのでモーマンタイです
特に時折見せる悪女としての部分と、後半で発揮される醜い表現はぜひ劇場で見て欲しいですね
ぜひ彼女が舞台上でぶっ飛ぶところを楽しんでください
さらに今回粥川とコンビを組むのは元団員で現在は東京でアクション俳優として活躍中の「大森ほのか」
このコンビは大森がZ・Aの団員だった頃に上演した「VioletFizz」の組み合わせを再現したもので、実は関係性などもセルフオマージュを入れているのです
なので、昔のZ・A作品を知っている人は少し熱くなれる人もいるかもしれませんね
気がついてくれる人がいたら嬉しい

ということで今回はここまで
「粥川」の演技に注目するのも面白い「REDonDesert」はいよいよ24日に公開です！