【高校演劇】鑑賞感想「いちたすいちは２！？」&「ハロー！ワールドグッバイ未来！？」

この記事はYOUTUBE「木田さんの演劇産業革命」チャンネルで公開中の動画
https://youtu.be/zpNPyhOpbVo
をテキストにしたものです

こんばんは、木田さんの演劇産業革命演劇ニュースの時間です。
この動画では僕が特別講師を担当させていただいた、静岡県西部高等学校演劇協議会発表会の感想をお届けしたいと思います。
今あまり演劇を観れなくてさびしいと言う方もこの動画を見て少しでも現場の空気を感じてもらえたり、静岡の高校演劇って今どんな感じなの？って気になってる方に少しでも情報を届けられたらと思っています。。
今まで1校ずつ紹介させていただいたんですが、今月中に後7校紹介したいので今日から一気に2校ずつ紹介していきたいと思います。
とは言え、一校ずつのボリュームを減らすわけでは無いので、是非最後まで見てもらえると嬉しいです。
今日は12校目に鑑賞した磐田西高等学校演劇部さんと13校目に鑑賞した小笠高等学校演劇部さんについてお話していきたいと思います。
また18校全部鑑賞感想を公開した後には全部を通しての感想や、高校演劇について木田さんなりに感じた事を別でお話ししたいと思っているので是非チャンネル登録もよろしくお願いしますね。
ではまずは磐田西高校演劇部さん。鑑賞したのは皆木達也さん作「いちたすいちは２！？」です。
この磐田西高校演劇部さんは舞台セットに力を入れていましたね。舞台設定がとある精神科の病院だったのですが、パネルを組んで白い部屋を舞台上に作っていたんですね、ちゃんと人が出入りできる入口もあって、一幕劇の良さを活かして大掛かりなセットでした。やっぱりそう言う所に力を入れているのが分かると期待してしまいますね。
演技も皆上手でしたね、劇中アドリブっぽいシーンも交えながらやっていて、特に若い女性の医者を演じていた女の子は凄く器用に演技をしていて印象的でした。
全体的に良かったんですけど、やっぱり木田さん気になるのは台本がね、高校演劇では結構採用される台本らしいんですけど、勿体ないな、と。
もちろんダメでは無いんですけど、もっと自分たちの演技を活かせる台本を選べると思うんですよね。
音響・照明の使い方良かったと思います。衣装もちゃんとお医者さんに見えるし、途中で一人着替えがあるんですが、そう言う部分もしっかりと考えて作られていて良かったですね。
舞台セットでかなりの注目を集められる演劇部さんだと思うので、そこを更に伸ばして、今後も頑張ってもらいたいです。お疲れ様でした。

そして13校目、小笠高校演劇部さんはオリジナル台本「ハロー！ワールドグッバイ未来！？」。
来ました、木田さん大好き創作劇。いいですよね、やっぱり自分たちで試行錯誤しながら創った作品と言うのは。もちろんクオリティで言ったらめちゃくちゃ高いって事はあまりないんですが、世界に一つだけの作品を観ることが出来るって言うのは楽しいです。
ちなみに自分も台本を書いてみたいよって方は、木田さん台本の書き方講座も配信してるので見てみてください。
で、やっぱり今年の創作劇って新型コロナを話題に入れている事が多く、この作品も要素としてあったのですが、今の状況から高校生がどんなことを考えているのかを知ることが出来ると言う意味でもいい機会になるんですが、この台本ではコンピューターウイルスに置き換えていて工夫されていました。
女の子三人が女子会をしている最中に、一人の様子がおかしくなってしまうんですが、その子が何故か未来から来た人格に乗っ取られてしまうんですね。で、その未来の人格は、未来の日本を救うために過去、要するに現代ですよね、にタイムリープしてきたって感じですね。
ただ、未来人が現れるんじゃなくて、人格を乗っ取る辺りが、少ない人数でも物語が成立するようになっていて面白かったです。しかもその設定を物語のオチにも使っていて、構成が素晴らしかったです。
演技はもう少し発声が出来ると良いかなと言う印象でしたが、難しい会話劇をちゃんと演じられていたと思います。
創作劇の何が良いかって、続けていけばどんどん上達するので応援したくなりますよね、なので木田さん的おすすめでした。次はどんな作品を見せてくれるのか楽しみです。
はい、と言うことで今日は2校まとめて紹介させていただきました。
次回からいよいよ発表会最終日の5校について紹介していきますので楽しみにしていてくださいね。
ではまたお会いしましょう。木田さんでした。