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50代以降の女性デザイナーが少ない理由を考えてみたら、キャリコンに行き着いた話

長年デザインの仕事をしてきましたが、ふと周りを見渡すと、50代以降の女性デザイナーの姿はあまり目に留まらないことに気づきました。

デザイン業界は、クライアントワークが中心で、納期に追われることが多く、体力的な負担も大きいです。さらに、トレンドの移り変わりが激しく、常にスキルもアップデートし続けなければなりません。こうした環境の中で、出産や育児を機にキャリアを中断せざるを得ない女性デザイナーも少なくないです。

一方で、キャリアを継続できている人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか?仕事を続けられる人と、途中で離脱せざるを得ない人を分ける要因は何なのでしょうか?

そんな疑問を抱きながら、私自身も、「このままデザインの仕事を続けていくのか?」「自分の仕事の価値はどこにあるのか?」と悩むことがよくあります。

もし、そんなときに状況を整理し、一緒に考えてくれる人がいたら、違う選択肢が見えるのかもしれないと考えるようになり、気がつけばキャリアコンサルタントという仕事に興味を持つようになりました。

デザイン業界の課題とキャリアの選択肢


デザイナーは職人肌の人が多く、目の前の仕事に没頭するあまり、自分の市場価値やキャリアの選択肢について考える機会が少ない傾向にあると思います。しかし、仕事を続けていく上で、実はもっと多くの選択肢があるはずです。

例えば、デザイン業界では「長時間労働が常態化しているため、育児と仕事の両立が難しい」「50代以降のロールモデルが少ない」といった課題があります。特に女性は、ライフイベントによるキャリアの中断をよぎなくされ、復帰のハードルも高いのが現実です。 また、50代以降でデザイン職に就いている女性が身近に少ないため、「このまま続けて将来どうなるのか?」と不安を感じる人も少なくありません。

こうした課題に向き合い、選択肢を整理して増やしていくことができれば、「仕事を辞めるか続けるか」だけではなく、新たな可能性に気づき、前向きにキャリアを築くサポートができるのではないかと、私自身は強く感じています。その思いから、キャリアコンサルタントの勉強を始めることを決めました。

キャリアコンサルタントの勉強を始めてみて


実際に学び始めて驚いたのは、「キャリアのモヤモヤには、きちんと整理された理論が存在する」ということでした。

これまで、「自分だけの悩み」だと思い込んでいたことが、理論を学ぶことで「そういうことだったのか!」と腑に落ちる瞬間が数多くありました。経験だけでなく、体系的な知識を持つことで、より根拠のあるアドバイスができるようになると実感しています。

例えば、スーパーのキャリア発達理論では、「キャリアは一生を通じて発達し、ライフステージごとに異なる役割を果たす」とされています。デザイナーもまた、キャリアの各段階に適応する方法を理解することで、より柔軟に未来を捉えられるのではないか、と思います。

柴田朋子さんのキャリアコンサルを受けて気づいたこと 


先日、キャリアコンサルタントの柴田朋子さんに思いきって相談してみました。以前からSNSでの発信を拝見しており、いつか直接お話ししてみたいと思っていました。

柴田さんは、リクルートでの就職情報誌の編集や公務員としてのキャリア支援を経て、現在は独立し「JUNO」を主宰されています。企業研修講師や大学講師としても多くの方々のキャリア形成を支援されています。

特に、SNSから伝わる柴田さんの率直で温かいお人柄と、実体験に根ざした具体的なアドバイスに、私も何度も励まされてきました。

(私が好きな柴田さんのnote記事↓)

柴田さんへの相談を通じて、目指すキャリア支援の形が明確になりました。特に、デザイン業界や女性のキャリア課題に寄り添い、選択肢を整理し、可能性を広げる支援を実現したいという思いが強くなったのです。

そして、柴田さんのように、相談者の話にじっくり耳を傾け、隠れた感情や思いを丁寧に引き出し、一人ひとりが納得できるキャリアの選択ができるよう支援する存在になりたいと強く思います。

デザイン×キャリア支援の可能性


デザインの仕事はクライアントの言葉にならない想いを整理し、ビジュアルとして形にすること。一方、キャリアコンサルタントもまた、相談者のモヤモヤを整理し、未来のキャリアを「デザイン」する手助けをする仕事だと考えます。

まずは、7月の試験に向けてしっかり知識や実技を身につけることが大前提です。 その上で、将来的には、デザイン業界や育児中のキャリアに悩む方々を中心に支援ができるようになりたいと考えています。

特にデザイナーは、キャリアに関する情報が不足しがちで、「この先どうすればいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないかと思います。でも、本当はもっと多様な選択肢があり、それらを整理・可視化することで、より自分らしいキャリアを描けるはず。

このnoteでも、キャリアコンサルタントの勉強を通じて感じたことをお伝えしていきたいと思います。

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