過程を考えると言うこと。

僕は、よく考えが変と言われる。
洋服店の付き添いで、服にももちろん興味があるのだけれど、ディスプレイの配置や、棚の構造、レジの後ろのメモ書きや、床材などを見てしまう。
コンビニの配置には、意味があって、売上のほとんどと占める日配(お弁当やパンなど日に配達されるもの)や飲み物が店の奥におかれている。飲み物やお弁当を求めるお客さんがほとんどなので、その棚に行くまでに他の商品が目に入るようになっている。
その話を聞いてから、お店に入ると、どの商品を見せたいのか、心理の方に目がいってしまう。
おしゃれなお店だと、棚の構造がおもしろくて、天井からワイヤーで釣っているものや、鏡の額縁なども凝っていて、それとお客さんに見せると言う心理のつながりがとても興味を引く。
レジの後ろのメモ書きなどを見ると、その店の店員さんの情報共有手段、関係性、上からの指示など色々読み取れる。
普段なにも考えて入ってるお店でも、ひとつひとつの商品の羅列にすら意味があり、コンセプトがある。
単純に、服を売る。までの過程の中に、仕込まれたタネを発見するのが楽しい。

これは、たんぽぽの綿毛の入ってる文鎮。
Instagramで一番最初に見て、その時は、キレイだなー。と思う程度だった。
ふとした寝る前に、「高温で成形するガラスに綿毛を入れれない!」と気付いてしまった。
しばらく悶々と、方法について考えてみたが、どうしてもガラスを成形するのに、綿毛が燃えてしまう。
ガラスの箱に入れているような二重になった感じは見られないし、なにより、綿毛が萎れてしまう。
ふむふむと考えているうちに、これはガラスではないのではないか。と思った。
正に、常識を疑え。である。
答え合わせをすると、これは透明レジンで作ってあり、ガラスではない。
僕は、これはガラスだと思い込み、中々正解にたどり着けなかった。

ひとつのものに、たくさんの情報が詰め込まれたものというのは面白くて、その複雑性を解く過程を考えるのは楽しい。
過程を考えるのは、インプットの順序にある、見つける(見る)→考える→自分のものにする(の行動する)。の考える部分で、これを普段からしておくと、見るものをどう自分のものにするか。と言う考えがスムーズにできると思う。
そして、普段、何気なく見ているものにも、奥には何重にも考えられたシステムやアイデアが存在する。
それは、仕組みを考えた人の考えであり、それを知れば知るほど、仕組みを考えれる人になると思う。

毎日つまらない。と思ってる人は、そんな仕組みに目を向けていくと、毎日が楽しくなると思う。
今日行くコンビニの自動ドアは、どう反応して、どう動くか、どこから配線が繋がっているか考えてみるといいと思う。
わからない。が出てくるほど、面白くなってくる。


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