夏の吐露

一番最初に死にたいと思ったのは小学五年生の時。
遊ぶ友達はいたけど、平等な扱いを受けていなかった。
簡単に言えばからかいの度が過ぎていた。
いっぱい傷ついていた。
おそらく彼女たちはわたしの存在すらもう忘れているんだろうけど。

学校が全てだったあの頃は、毎日どうやって休み時間を過ごそうか悩んで、学校から帰ってきたら親のパソコンで自殺する方法調べた日もあったり、身体測定で痩せ過ぎの注意をもらってたほど、ご飯も食べられなくなってたな。

死にたい気持ちはそれから完全に克服できた訳ではなくて、辛いことがあると死を意識するようになってしまった。でも、なんとか実行せずに30台を迎えた。

とても楽しい時期はあった。毎日キラキラしていて、朝起きる度になんだか嬉しくて。まだ死にたくないと思っていた。その頃に戻りたい病は、今でも定期的に襲ってくる。

歳を重ねるにつれて、自分に対して段々まだ若いじゃないかって言い聞かせることが出来なくなってきた。代わりに、昔と同じようにまた悩んで死にたいって思う時がある自分に、もう良い歳なのに何も変わっていないじゃないかって失望するようになった。

側から見たら今のわたしは結構幸せなんだと思う。
太平洋戦争時、人間魚雷で深い海の中ひとり死んでいった私の先祖が見たらほっぺたぶん殴られるんじゃないかな。あまりに恵まれているのに、何ぜいたくなこと考えているんだって。

毎日笑顔でいなきゃ。穏やかに暮らさなきゃ。
死にたい気持ちは隠してわたしは幸せですって顔をしていなくちゃ!

と、思いつつもひとり涙しながら、Mac Miller聴きながら、この文章を打っています。

心から幸せって思える未来が想像できない。
今日は青空が突き抜けてとても良い天気、季節は大好きな夏だというのに、対照的なほど心はずっしり重く、息苦しい。
明日になったら今日よりはもうちょっと明るくマシな自分になれますように。

ああ、もうこんな風に生きていたい訳じゃないのにね。












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