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ヴィッセル神戸U-15 振り返り

○サンライズリーグ


3位 ヴィッセル神戸U-15 14勝3分5敗 勝点45(平均2.04)


ヴィッセル神戸U-15は昨年冬の高円宮杯で優勝し、今年はその優勝メンバーである西村水岐(3年)や1年生ながらレギュラーとして活躍した里見汰福(2年)を中心に、両ウイングの高い突破力を武器とした。開幕戦のヴィッセルダービーで白星を落とすもそこから怒涛の4連勝を飾る。シーズン終盤には高円宮杯全国大会へストレートイン条件となる2位をガンバ大阪門真と争う展開となり、残り3節で行われた直接対決では神戸1-0門真で勝利。最終節では勝ち点差1で神戸がリードするも首位で独走していた京都を勝点を分け合う結果となり、対する門真は白星を挙げ2位をひっくり返されることになった。また独走1位でフィニッシュをした京都(勝点57)にはシーズンで1分1敗と白星を上げることができなかった。


○クラブ選手権大会

関西予選ではGLを3戦3勝で1位突破。続く決勝トーナメントでは一回戦宇治FC相手に試合終盤までスコアレスでPKまで持ち込まれるかというところで、上野颯太(3年)の劇的ゴールで先制し、さらに終了間際に井内亮太朗(2年)が追加点を決め2-0で勝利。準決勝セレッソ大阪西・決勝京都サンガ戦もトップチームの応援団の後押しを受け3-2、2-0で勝利し関西大会優勝、関西第一代表として全国大会出場を決めた。

帯広で行われた全国大会ではGL初戦のSSS(北海道代表)を上本佳生(3年)のハットトリックを含む10得点クリーンシートの10-0で勝利。続く2,3戦も勝利し3戦3勝でGL突破を決め決勝ラウンドに進んだ。決勝ラウンド一回戦はFC今治に5-0で勝利し、2回戦クラブ与野戦では前半に先制、後半追いつかれるも直後に上野(3年)のゴールで勝ち越しゴールを決め準々決勝進出。

しかしながら今大会王者のFC多摩に2-0で敗れベスト8で敗退となった。開始5分にFC多摩・吉田湊海(3年・鹿島U18内定)に得点を許すも、直後6分に土井口立(3年)がロッペンばりのゴール左上隅へのコントロールショットで同点に追いつき前半終了。しかし後半70分に再び吉田湊海に得点を許し追いつけず試合終了。(10番キャプテンで坊主とインパクト抜群の吉田湊海は大会MVP・得点王を達成。ビルドアップから得点、泥臭いプレーまで八面六臂でこなし心底惚れた。残念ながら今冬鹿島で目撃情報があり)

ベスト8で終幕した神戸、個人では上本佳生が7得点で得点ランキング3位を記録。

ちなみに今大会の優秀選手が東西に分かれ行われるオールスター戦メニコンカップではALL WESTにキャプテン山下翔音(3年)、土井口立、上本佳生の3名が選ばれた。土井口立と上本佳生が1得点ずつ取るも、ALL EASTの吉田湊海と奥田悠真(川崎F)に2点ずつ取られ2-4でALL EASTの勝利となった。


◯高円宮杯

サンライズリーグで2位に入れず関西第3代表決定POに回ったが3-0、3-0、5-1と順調に決勝まで勝ち進んだ。決勝ではリーグ戦を除く大きなコンペティションでは初となるヴィッセル神戸伊丹とのヴィッセルダービーとなり、PK戦までもつれ込む展開になるも4-3で勝利を決め全国大会出場を決めた。


全国大会一回戦は関東予選決勝で夏の王者FC多摩を倒し出場を決めた柏レイソル相手に前半で土井口立・里見汰福のゴールで2点取るも1点返され、1点リードで後半へ。64分・71分に中盤もトップの2枚を交代した後の77分・79分に立て続けに失点し逆転を許し、反撃の狼煙を上げることができず2-3の敗北し、一回戦で3年生最後の大会は幕を閉じることになった。



両WGの攻撃力は1年間を通して強力な突破口となったが相手のレベルがあがって行くにつれ簡単には通用しなくなった。キーパー胡云皓(3年)の一対一の強さやクロス処理への度胸にチームは何度も助けられたが、DFラインからのビルドアップを引っ掛け失点に繋がるシーンが目立った。

来季は里見汰福や佐々木陽生、井内亮太郎の3名がチームを引っ張っていくことになると思うが、里見のU18飛び級がどうなるかなど不安要素もある。佐々木は2年生ながら多くの試合に出場しフィジカルの安定感やサイドバックもできる。井内は高円宮杯関西予選まで監督・コーチ陣に激を飛ばされるシーンが多かったが高円宮杯・柏戦では前線で相手を背負いながら収めたり、うまくサイドにボールを散らすなど成長が見られた。

U18に進む3年生は、高校1,2年生のうちからプレミアリーグに出場している先輩たちは大きな壁となるが、良いところを吸収してU18で全国制覇の夢を叶えてほしい。


<追記>

個人的にアカデミーを本格的に追い始めて1年目で、また帯広まで応援に行ったなど思い入れのある代であり、最後の大会を一回戦で敗北したことは一週間経っても悔しさが残ってます。この1年僕自身、とても良い経験をさせてもらいました。選手・監督コーチ・保護者・アカデミーサポの皆様、1年間ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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