U-15高円宮杯 VISSELダービー

12月中旬から行われる高円宮杯全国大会の関西第3代表決定プレーオフで実現したヴィッセル神戸U-15vsヴィッセル神戸伊丹U-15。
一年を通して行われているサンライズリーグでの対戦はあるものの、大きな大会(クラセンや高円宮杯)では初めてのヴィッセルダービーとなるらしい。しかも勝ったほうは全国大会、負けた方は中学生活最後の公式戦引退試合となる絶対に負けられない大一番。場所は面白いことにガンバ大阪の本拠地パナスタの横にある、OFA万博。いぶきでやりたかったが敵わず。
そのいぶきはというと、同日に優勝争いを繰り広げている高円宮杯プレミアリーグU-18の名古屋グランパスU-18戦が被っていたため、サポーターは分担しての応援をすることに。

リーグ戦の戦績は
ヴィッセル神戸U-15 14勝3分5敗 勝ち点45
ヴィッセル神戸伊丹  8勝3分11敗 勝ち点27

神戸は京都が独走しガンバ門真と二位の全国ストレートインを争い敗れ3位
伊丹は終盤まで残留争いにもつれ込むも6ポイントゲームを制し7位でフィニッシュ。リーグ戦直接対決では開幕節では伊丹が2-1で制し、一周した12節では1-0で神戸が制した。
このカードが決まった前日、自分はどうやって応援するのか迷いに迷った。どちらもヴィッセル神戸ということでもうどっちも応援するスタイルをとるか、いっそのこと応援せず静観するか、もしくは夏のクラセンも駆けつけ思い入れのあるヴィッセル神戸本家を応援するか。先輩アカデミーサポーターたちに聞いてもさらに迷う一方だし、会場に着くまでも迷いまくっていた。その悩みは救世主の登場により、神戸のみを応援することになった。

そしてピッチ全体を見渡せるグラウンド中央、本部の向かい側には
長年ヴィッセル神戸を支え続けてきた漢・山城さんの顔幕

2010年代で自分がまだ小学生だったころにゴール裏を出禁になった山城さんがバックスタンドの方に来て、ハイタッチしたことや、遠くにある山城号が停まっているパーキングエリアまで乗せてってくれと言われて、うちの車で送っていったくらいの別に深い関りはなかったが、神戸サポや交流のあったガンバのアカデミーサポの話を聞いていると亡くなる前にこの試合ができれば良かったのになと思う。なかには「山城さんからのいたずらや」って言う人もいる。

この舞台でヴィッセルダービーとワクワクドキドキを隠しきれていないサポーターとは反対にいつも通り淡々と準備に取り掛かる選手たち。


ヴィッセル神戸U-15


ヴィッセル神戸伊丹U-15

ユニフォームは神戸が白のアウェイユニ、伊丹が赤のホームユニ。
お互いの掛け声が響きわたり選手入場。
試合中はサポーターは各サイドに分かれていたが、神戸讃歌を歌うときは山城幕を背に中央で歌った。そして試合キックオフ。前半は予想とは反して伊丹がハイラインでボールを握りサイドからのクロスを狙う、対する神戸は自陣に引いてカウンターで裏を狙う展開。この試合のキーとなるのは神戸は両WGのふたりだろう、二人ともスピードがありこの試合展開にはうってつけの選手。夏の大会後の優秀選手の選抜試合でも選ばれ二人とも得点を決め帰ってきた。伊丹は今季一試合しか見に行けてなかったので特徴がつかめていなかったがひときわ目に入るのは、髪をばっちりセットしお尻をうまく使ったボールキープや競り合いの強さを見せる22番。トップチームでアカデミー卒の佐々木大樹選手が思い浮かぶ選手。お互いに狙い通りと思われるチャンスでシュートを撃ち合うも、ゴールを奪うことができずスコアレスで前半終了。
後半から伊丹は何度もやられた裏を警戒してラインを下げ試合は膠着状態へ。お互いにチャンスといったチャンスもなくPK戦へ。
お互いに2本ずつ外し、3-3のサドンデスで神戸が成功、伊丹が失敗し試合終了。
ヴィッセルダービーはヴィッセル神戸が制し全国大会出場、ヴィッセル伊丹は全国まであと一歩のところで敗退となった。


全国大会に進んだヴィッセル神戸U-15は初戦に、夏の大会王者であり神戸が準々決勝で敗れたFC多摩を倒し関東代表として出場した柏レイソルU-15に敗れ初戦敗退となった。前半に良い形から二点先制するも一点を返され、後半に中盤とワントップを交代したところで77分、79分と立て続けに失点。ギアを上げることができなかった。

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