【ランニングツーリズム】わかてつハーフ&智頭宿ハーフ2024のために参加した飛鳥ハーフマラソンの旅①ガイドの勉強編
若桜鉄道全駅経由非公認ハーフマラソン大会実行委員会 実行委員長兼事務局長の垣本です。3月9日から10日にかけて「わかてつハーフ」&「智頭宿ハーフ2024」のプロモーションとガイドの勉強を兼ねて飛鳥ハーフマラソンに参加してきました。
飛鳥ハーフマラソンとの出会い
飛鳥ハーフマラソンは2年前の2022年に第一回大会が開催されました。
ちょうど飛鳥ハーフマラソンの開催日に長女の大学受験で奈良の明日香村の近くに行くことになりました。すると偶然、私のランニングイベント「わかてつハーフ」に参加していただいたことのある方が参加されることをFacebookで知りました。
調べてみるとその大学からコース上のランナーが2回通過する地点まで5キロ程度だということがわかったので、大学まで送りに行った後に走ってそこまで行って応援しに行きました。
それが飛鳥ハーフマラソンと私との出会いでした。その後長女がその大学に通うことになったので昨年の2回目からは自分も参加しています。
飛鳥ハーフマラソンの旅は視察が恒例に
昨年は前日に大東市のmorinekiに寄って視察してから向かいました。
長女のところに行く時に大東市を通過することはわかっていました。まちづくりの学びの中で大東市に市営住宅を公民連携で建て直したmorinekiというエリアがあることを知ったので一人で移動するこの機会に視察に行ってみることにしました。
木下斉さんとmorinekiを主になって取り組まれた入江智子さんの対談を聞きながらmorinekiに向かいました。YouTubeでの解説を聞いて背景を理解してから、その素敵な空間に触れることができたのはいい体験でした。
今年はわかてつハーフのガイドの勉強のために前日に明日香村でサイクリングツアーを体験することを決めて予約を済ませておきました。この体験についてまとめていきます。
奈良にいる長女に何か物を持って行くことを口実に飛鳥ハーフマラソンには参加していますが、毎回いい感じの視察旅行になっています。
けっこうな雪の中でのサイクリングツアー
3月9日(土)は出発が少し遅くなりました。
朝は予定外に雪が降っていました。積もるほどじゃないと思っていましたが鳥取道を走っていてどんどん積もってきました。智頭を超えたあたりから車の動きが悪くなってきたので13時の待合せに大きく遅れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら運転していました。結局佐用まで雪が降り続いていましたが、それなりの速度では動いていたのでそこまで時間をロスしなかったのは助かりました。
待ち合わせに遅れないように休憩なしで走り続けてなんとか13時に間に合いました。ところがなんと明日香村でも鳥取かと思うほどけっこう降っていました。
教えてもらっていた電話で連絡して商工会の加集さんとガイドの中島さんと対面しました。明日香村でここまで雪が降ることはないと言われていました。
ガイドの中島さんも私も暖かい服装は着ていたので予定通りサイクリングツアーを体験させていただくことにしました。
一番最初の「わかてつハーフ&智頭宿ハーフ2024」のカードはお二方にお渡ししました。
自転車はPanasonicの電動自転車
予約した時はガイドの勉強のためだったので多少疲れてもいいと思っていましたが、準備していただいた自転車は電動自転車でした。翌日にハーフマラソンを走るのでこれはありがたかったです。
実際に走ってみると、これじゃないとサイクリングツアーは成り立たないなと思うほど楽でした。小さな電動自転車でしたがスイスイと細い道やけっこうな上り坂を動き回れました。これもいい学びでした。
ガイドの中島さんにマンツーマンでガイドしていただきました。
もちろん自分がやっていることと体験させていただく目的を明かして「ガイドの勉強をさせてもらいます」と言ってから体験させていただきました。
まずは古墳エリアから
明日香村は飛鳥時代の様々な古墳群とたくさんのお寺が存在しています。まずは古墳エリアから見てまわりました。
見て回った順にiPhoneのメモに撮影した写真とメモを残していたのでそれを貼っておきます。
次は宮殿エリア
古墳は住宅街から離れたところにありましたが、宮殿エリアは住宅街に入っていきます。
明日香村を自転車でまわってみて
本当にたくさんの古墳やお寺を見てまわりましたが、教科書で習った名前がたくさん出てきました。中島さんのガイドはかなりの勉強をしないとできないレベルの情報量でした。高校時代は日本史は苦手でしたが、興味を持つともっと知ってみたくなりますね。
最後に見に行った飛鳥宮跡では、この場所で日本が始まったのかと感慨深いものがありました。この場所に立つと自分がはじめようとしていることへの決意がより強く感じられました。
今回ももちろんinsta360で撮影していました。YouTubeに動画をUPしていますので、雪の降りっぷりと厚い雲の動きをご覧ください。
明日香村サイクリングツー体験まとめ
明日香村には飛鳥時代の様々な古墳群や拓さんのお寺が存在していてコンテンツの豊富さはうらやましい限りです。
こんなコンテンツは今から作ることはできません。ただその場所が存在するだけではそれを価値に変えることはできませんし、ただ自転車で回っただけでは教科書に書いてあった場所に行ってきた止まりだと思います。中島さんのようなしっかりと勉強されたガイドさんと一緒に回ることでよりその意味を理解できて、体験の質はかなり高くなったと感じました。
ラミネートしたカード型の説明資料を使ってガイドされていました。これによってわかりやすさが非常に高まったと思います。私もこれは導入しようと思います。学校や保育園幼稚園でのメディアとの関わり方の講演活動で培ったプレゼン資料作成のスキルがここに活かせると思いました。
中島さんは明日香村が地元ということもあって明日香村のことはよく知っておられました。そんな方にたくさんお話を聞きながら明日香村を巡ったのはとても価値のある体験でした。
また中島さんは知識があるだけではなく、歴史的な事柄について独自の考えを持たれていて話しの中で「自分はこうだったんだろうと思っている」と言うように話されるのが印象的でした。
教科書に載っているような圧倒的な歴史コンテンツを普通にガイドするだけでは、人はあまり興味を持ってくれないでしょう。独自性を出すことで、この人じゃないとと思わせることができていると思いました。
明日香村の村長がプロガイドの認定をしていきたいと言われていました。その第一号は中島さんだと確信しています。がんばってください❗
3時間8800円の価値
今回中島さんにガイドをしてもらって3時間8800円を支払った価値はあったと思いました。それはしっかりと作り込まれていたガイドと中島さんの人柄によるものだと思います。
価値があるものに対してそれに見合ったお金を支払うことはとても大切なことです。ボランティアガイドもいいですが、無償のボランティアベースでは継続的に提供していくことは難しいです。お金をいただくからこそコンテンツの価値を高めようという気持ちになれるのだと思います。
先人が残してくれたものを利用させてもらって観光コンテンツとして商品化することで経済を回す。これは産業のあまりない地方のまちには非常に重要なことになってくると思います。
強力なコンテンツがなくても大丈夫
それは明日香村のような強力なコンテンツのない私の地元のような場所でもできると思っています。ではそれはどうすればいいのでしょうか?
それは何が使えるかを試し続けることだと思います。
使えそうなものを使って、歴史から学んで価値を高めて、このエリアに来てくださった人を楽しませる。それが訪れた人に価値を感じさせることができたら、価値に見合った対価をいただくことができるようになると思います。
私は若桜鉄道とやずわかさ谷の歴史文化、ランニングを組み合わせてコンテンツ化を8年かけてやってきました。このコンテンツは行けそうと思えるようになってきました。
(4月28日の開催日の一ヶ月前で定員10枠完売で追加分も完売し増枠検討中)
次は先人が歩いた道の存在を示してくれる道標と用瀬宿、智頭宿の宿場町の名残の残った風景、そしてそこで未来に向けて動いている人々というものに価値を感じて宿場町めぐりをコンセプトにコンテンツを作り始めています。
まだ始まったばかりですか、直感的に行けそうな気がしています。それは過去のものも残っているだけではなく、未来に向けた動きも魅力的だからだと思っています。
今回明日香村でのサイクリングツアーで学んだことを自分のものにしてこれらのコンテンツを更に磨いていこうと思います。コンテンツを磨いて価値を高めることで訪れた方々を楽しませて、また来たいと思ってもらえる場所にして行きたいと思います。
このエリアを楽しむために世界中からたくさんの人が訪れて、観光を職業として生きている人がたくさんいる未来を夢見て走り続けます。
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