友人の出店祝いで料理の鉄人、坂井宏行シェフのラ・ロシェルへ 3
坂井宏行シェフは、当時話題を博した、料理対決番組の『料理の鉄人』で、フレンチの鉄人として有名だ。
たしか深夜番組だったと思うが、司会の鹿賀丈史さんのややおおげさなパフォーマンスに魅了されたのと現場の緊張感が伝わってきて、とくに興味があったわけではないのに、その白熱している様に何度も見入ってしまっていた。
番組に取り上げられるとブームで終わってしまったお店や料理人もいるだろうけど、ラ・ロシェルはいまだ南青山に健在だ。
食事中にAちゃんがそういえばと教えてくれた。
ツアーコンダクター時代にイタリアのアマルフィ、シチリア、マルタ島を10日間にかけて旅をするクルーズ船で坂井シェフと一緒だったそうだ。
そこから10数年。20代そこそこのまだ社会経験値のない若者と、当時からすでに料理会で名を知らぬ人はいないくらいのプロが年月をかけて再会。
業界は違えど、人生の大先輩がいまだ現役で活躍しているというのはやっぱり嬉しい。
学生時代の部活の先輩や、仕事で憧れていた先輩とひょんなことで再会したときに姿形も風貌もなくなっているとけっこう寂しいものだけど、坂井シェフはラ・ロシェルを守り続けて現役度を保っていらっしゃる。
そして間違いなくAちゃんはこの10年努力した。出店するということは、かなりのリスクが伴う。
出店してから集客をするのではなく、チームビルディングをやってから出店する。この順番はすごく大事。
実際、昨日西麻布近辺を歩いていたのだが、テナント募集になっている路面店が数多くあった。私事ではあるが、うちの飲食店は創業してから3年半立つが先月11月の売り上げが過去最高だった。
コロナによってチームビルドの威力をひしひし感じることが多い。
4月、5月、6月とお店近辺の会社員のみなさんがリモートになり、街から人が消えた。しかしうちのランチは毎日お客様がたえなかった。
『いつもだったら出勤で行けなかったけど、リモートになったからくることができました』とたくさんの方が訪れてくれた。嬉しかったなー!
ラ・ロシェルの料理について全く触れていなかった。一言で言うなら
【フレンチなのに和食を食しているみたい】
コロナ禍だから、より日本を意識することのできる素材にしているのかもしれない。
とにかく美味しかった!
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