銚子電鉄社長・竹本勝紀さんから学ぶ苦境をユニークさに捉える経営
先日、ワクセル主宰で講演会があった。いつも飽きさせない人選で感激があって毎回どんなゲストが来られるのかすごく楽しみである。
今回のゲストは、銚子電鉄社長の竹本勝紀さん。生真面目そうな外見からは想像もつかないユニークさ。漫談を聞いているかのように話の中にあっという間に引き込まれてしまう。そして誰もが竹本社長のことを大好きになってしまう。
銚子電鉄の経営を救ったのは、まさかのぬれ煎餅。今や運賃の売り上げをお菓子の売り上げが上回っているのだそう。
【事実は小説よりも奇なり】というが、前社長の横領が発覚したり、台風被害や新型コロナによる度々の不運は何かの物語を見ているようでハラハラしながら話を聞いていた。
『ぬれ煎餅を買ってください、電車修理代を稼がなくちゃいけないんです!』社員の悲痛な叫びは、多くの利用客の心を動かした。
私の心もずいぶん動き、銚子電鉄のESサイトでお買い物をたくさんした。
とにかくネーミングのセンスがユニークで、『(経営が)まずい棒』『(経営状況が)さらにまずい棒』などつい笑ってしまう。そしてついには【電車を止めるな】という映画まで制作したのだ。その不屈の精神には本当に頭が下がる思いだ。
廃線を免れるために、社員が一丸となってアイデアを捻り出し、絶対に諦めない経営を見事に実現している銚子電鉄は、これから経営を目指し夢を追う若者の心を間違いなく捉えていた。
近々、奇跡の物語、銚子電鉄に乗りに行きたい。
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