シクミヤの会計士メンバーに聞いてみた!会社どう?公認会計士合格後の人生etc...
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-今日は、お時間ありがとうございます!まさかの全員リモート笑
曾我:今日は家から参加しております。
-そういえば、会計士メンバーを増やすにあたって、曾我さんも衣笠さんも積極的に面接に関わってますよね。で、実際どうですか?(笑)
曾我:そこは、衣笠先輩が上手く応募者の心を鷲掴みにする名言を残してくださってます(笑)
一同爆笑
衣笠:任せてください
-衣笠さん、一体何を言ったんですか(笑)
衣笠:すみません、実はぶっ刺すような名言は残せてないです(笑)ですが、組織拡大にあたり、シクミヤに応募してくださる会計士の方達は現時点で特徴があるなと思っています。
-聞きたい!
シクミヤの魅力って何
曾我:シクミヤがやはりSaaSなどを駆使して業務改善やプロセス構築、立ち上げなどをしていることもあり、テクノロジーを活用したいという方はいらっしゃいます。そして、監査法人を辞めるという選択肢を検討している方の場合、独立志向が多少あります。もし、テクノロジーを活用したい、独立したいというのであれば、シクミヤのように複数のクライアント企業を見れる環境は魅力的だと思っています。
衣笠:何が魅力かはその人の今後のキャリアにおける判断軸によると考えています。例えば、1社1プロダクトに特化するのか、シクミヤで複数の企業を横断的に見るのか、など判断軸に左右されますよね。
-なるほど。確かに横断的に複数の企業を見れるのはシクミヤの特徴ですよね。
曾我:そういえば、とうとうカジュアル面談マッチングサイトで僕の投稿にも20代公認会計士の方からの応募が…!
-おおお!!!!
曾我:なので、いわゆる若手と呼ばれる層に刺さる外形的な何かをシクミヤは持ってるのかなと思います。
-年齢の話をするのは非常に失礼なのですが、今ここにいるメンバーで唯一の20代は曾我さんだけでして…
一同爆笑
-なので、20代公認会計士視点での意見は曾我さんからしか頂戴できないのですが、外形的なシクミヤの魅力って何なんでしょう。何に若手会計士は惹かれるんでしょうか。
曾我:これは僕自身の個人的な経験に基づいた話なのですが、学部卒で監査法人に入ると、同じ時期に入社した周りは必ずしも同じように学部卒ではなく、院卒や30代の方も多いです。その環境下にいると「生き急がなくてもいい」という気持ちが醸成される可能性はあります。そして、リスクに挑戦しようという姿勢になりやすいですし、これは会計士・監査法人に限りませんが、会計士のいわゆる王道・定番キャリアパス以外に興味を持つ人もいます。そして、大手のクライアント企業ですとたまに60年前のシステムを未だに使っているケースもあり、仕事をする過程で効率化やDXの必要性を感じやすいです。
-確かにそういう流れですと、シクミヤは魅力的に見えるかもしれません。
曾我:独立志向がある人も少なくはありません。独立するか否かは別として、独立が選択肢であることは認識しているのではないでしょうか。ですが、独立はいきなりは難しいです。監査法人で行なってきたことを独立してそのまま提供することは非常に難しいですし。
-そうですね。そして、独立を少しでも意識した時に選ぶキャリアパスは少し違ってくるかもしれません。
曾我:はい。独立したいと思った人が凡庸というと語弊がありますが、いわゆる王道なキャリアパスを選ぶか?という点で、僕は王道ではないキャリアパスを検討するのではと推察します。経理や財務のスキルは得たいけれど、経理には収まりたいというわけではないでしょうし、そうすると話は戻りますが、シクミヤのようなスタートアップ支援をしながら、スキルも得られるというのは心地いい領域な気がしますね。
-そしてスタートアップの盛り上がりと比例して、スタートアップに興味がある人も増えてきましたよね。
衣笠:VCに行く人も増えてきましたね。
曾我:スタートアップに興味はあるけれど、直接飛び込むのはリスクテイクであり現実的ではないと認識する人もいるかもしれません。スタートアップの盛り上がりに合わせてVCに行く人は実際に増えていますね。会計士の先輩でVCにいらっしゃる方もいますし、スタートアップと比較すると年収が高いでしょうし。
-少しいじわるな質問をしていいですか?
一同頷く(※なぜかこの時みんな無言)
-優秀な会計士って…ずばり?
菅沼:それは優秀なビジネスパーソンとは、の回答と同じかなと思います。会計士としてのスキルがベースにあり、その上で優秀なビジネスパーソンとしてのスキルが身についている…というのが条件な気がします。
-我々は…優秀なビジネスパーソンでしょうか(笑)
菅沼:(笑)そうなんじゃないですか?(笑)そうですね、優秀なビジネスパーソンとしてのスキルが何か…というと羅列出来ないのですが、例えば相手が何を考えているか想定して円滑なコミュニケーションが取れるか、論理的思考能力や文章力があるとか。あと常に学び続ける姿勢も大事だと思います。うーん、難しいですね。でも、試験に合格するための知識だけではなく、それプラスαの強みがある公認会計士が社会に求められていると思います。
曾我:少し論点はずれるのですが、監査法人の採用は新卒縛りではなく、200人新入社員がいても新卒で入るのは20%程じゃないでしょうか。5-6年という時間を捧げて勉強し、入社する人もいて、監査法人という箱の中で濃淡はあるかもしれません。そして、学生の頃に試験に合格した若手はそういう多様性を見て自分は優秀なのでは、と勘違いしてしまう可能性もあるかもしれないです。そんな感覚に陥ったことが監査法人を辞める後押しになってるかもしれません。
衣笠:それは…あたかも、自分のことではないと?(笑)
一同爆笑
曾我:僕は…僕は(笑)
公認会計士の試験に合格するということ
菅沼:公認会計士の試験に合格した後に、技術を磨き続けられるか…は重要だと思います。試験に合格したことが、合格したという事実を凌駕するほどの意味があるかというと、私は少し歯切れが悪くなってしまいます。合格はあくまでスタートラインで、その後に自分に何が足りないかなど客観視しながら技術やスキルを磨いて身につけるかによって今後が左右されます。ただ、一つ言えるのは試験を突破した人は一つのことに時間をかける胆力が鍛えられているとは思います。
-(公認会計士の資格を持っていない私、無言)
世間が会計士に期待していることが出来るか
菅沼:話を変えて申し訳ないのですが、世間が会計士に期待していることと一般的な会計士が出来ることには多少のギャップがあると思っています。監査法人に勤めて3年目の頃に他の業界の方と関わることで感じました。それは今もクライアントワークを通じて実感するのですが、私はそのギャップを埋めたくて監査法人の後にFASに進みました。会計士として期待される、されそうな仕事が出来るようになりたかった。監査法人を辞めた後、色んなキャリアパスがあると思います。私の場合は、「会計士だからこそ色んなことが出来るようになりたい」という気持ちが強く、世間が会計士に対して期待した仕事は何でも出来るようにと様々な分野をキャッチアップしてきた気がします。
衣笠:いい話だ…
菅沼:あ、シクミヤと関係ない話になっていてすみません(笑)
-ちょっとシクミヤに話を戻しますね。先ほどのキャッチアップの流れでいうと、シクミヤで得られたことって何かありますか?
菅沼:そうですね。私は山岡さんとはスピンオフする前の会社からのお付き合いなので、厳密にはシクミヤとは違うのですが、小規模の会社だと経理に限らず労務や法務を見る機会もあります。小規模の会社を1年間回すために必要な経営管理の知識は身についたと思います。そして、SaaSやGASを使った効率的な経営管理が出来ているなぁと。先ほどFASの話をしたのですが、スタートアップ企業に関してはシクミヤを通じて学んだことがとても活きています。
-GASを使った効率的な経営管理って具体的に何がありますか?
菅沼:そうですね。本当に様々なのですが、GASは基本的に繰り返しの作業を削減するためのツールなので、例えば請求書発行時に数字をマスタから転記し名前を付けてフォルダにPDF保存、同時に送付用メールドラフトを作成し添付という流れを全請求書分行う、といった感じです。手作業だと毎月30分かかっていたものが、これにより作業時間が1分になりました。
曾我:あとは、GASを使うということを前提にすると、よりスプレッドシートでのデータの持ち方が綺麗になる効果はあります。情報の流れや業務の設計を考えることにも繋がります。
-先ほど優秀な会計士とは、という質問をしたのですが、皆さん公認会計士の資格を取ってよかったと思いますか?
(全員無言)
-え!(笑)
曾我:思う側面もあるし、思わない側面もあります。
-思わない側面...!知りたい!!(笑)
公認会計士のメリット・デメリット
曾我:例えば、一緒に公認会計士の資格のために勉強していた仲間が残念ながら取得に至らなかったものの、その後に外資系投資銀行やコンサルティングファームに進み、僕より年収が高かったケースもあるんですよね。年収が全てとは思いませんが、「受かった意味」が自分が思うより大きくなかった。一般的な今後のキャリアパスもその仲間の方が広いなとも思いました。公認会計士に合格した後に一般的な就活をしていればキャリアパスは同じように広かったかもしれませんが、当時はそのような選択肢が浮かびませんでした。
衣笠:公認会計士に合格したが故に逆に縛られてしまった?
曾我:そうですね、なので制約の側面もあったのかもしれません。もちろんいい面もあります。知識はつきましたし、公認会計士だからこそ出来た経験もあります。ただ、公認会計士を取った今の人生と取らなかった人生を比較しないと、本当に取って良かったかどうかの判断は難しいですよね。それこそ幼い頃からずっと一緒の幼馴染は大手企業に勤めて、結婚して子供もいて、持ち家もあって、気づけば僕と差が…(笑)
菅沼:それ(後半部分)、公認会計士の資格関係ないですよね!(笑)
一同爆笑
曾我:まぁ、それでも僕は今とても楽しいんですよね。本当に。
-今の話、とても興味深いです。例えば、地方に住む学力の高い女子高生は医学部に進むケースが少なくなく、今その層を東大をはじめとした教育機関が取ろうと頑張っていますよね。医師という仕事はとても素晴らしいのですが、労働集約型でもあり、産後にパート勤務になる女医さんも多いです。医師免許を取ると、なかなか医師以外の仕事という選択肢が見えないし、思考が縛られる側面がある。学力がある女性が医学部に進学し、国家資格を取るまでの期間を鑑みると、外資IT企業やコンサルティングファームで一定のポジションまで駆け巡り、そこで得た社内財産で育児と仕事を両立する働き方も得られたかなと個人的には思う側面があります。もちろん正解はありません。
一方でコンサルティングファームは医師免許を持った方からの応募もあるのですが、ごくたまにコンサルティングに自分は向いていないと判断してまた医療の世界に戻る方もいらっしゃいます。私は医師や公認会計士という難関資格を見て思うのは、「業界に戻れる」という切り札という大きなメリットがあるな、という点です。その点はいかがでしょう。
曾我:そうですね。リスクを取っても大ごとになりにくい…というのはあるかもしれません。ただ、最近になって疑問に思ってるのが、「監査法人に戻れるから」と言って監査法人の外に出る人がいるのですが、本当に戻るという選択肢を取る人っているんでしょうか。
衣笠:いますよ~
曾我:え、そうなんですね!
衣笠:知り合いにいますね。四大監査法人の中で移動する人もいますし、実際にリファラル制度もあるということで戻ってこないかと声がかかったこともあります。「今なら俺、お金貰えるんだよ~」と(笑)
一同爆笑
-つい先ほど公認会計士という資格を取ってよくなかった側面の話をしていたとは思えないほど、今大きなメリットを話している気がします(笑)菅沼さんはどうですか?
菅沼:今、戻れるか、なぜ戻るかという観点で何か話そうと考えていたのですが、忘れてしまいました(笑)
一同爆笑
-菅沼さんは、夫婦そろってキャリアがあり、旦那さんが東京以外でのキャリアパスを選んだ中、公認会計士という資格があったからこそ場所を選ばずにキャリア構築を継続できたのかなと思ったのですが…
菅沼:実はですね…。そこはあまり公認会計士はあまり関係ないと思っているんです。
-なんと!!!(笑)
菅沼:私の場合は転職ではなく、シクミヤという会社に所属しながら働き方を出社からリモートワークに変更しました。コロナ禍もあってリモートワークの導入は進んだこともあり、そこに公認会計士という資格はあまり関係ないかなと。そしてシクミヤが柔軟な働き方をとてもサポートしてくれる会社というのもあります。
-なるほど、確かにそうですね。仮に転職となった場合、公認会計士という資格は地方でも活きるのかなぁと思います。あとリモートワーク含めて柔軟な働き方を導入しやすいかもしれません。
曾我:柔軟な働き方については僕も部分的に同感です。夫が会計士、妻が激務と言われる業界のご夫婦もいらっしゃると思うのですが、このパターンの友人は奥さんから「私が会計士の方がよかった」と言われたようです。産休・育休の後の段階的な復帰は会計士の方がやりやすいかもしれません。
-育休は法律で申出によって取得が可能と定められているので、誰でも要件を満たしていれば取得できるのですが、初めての育児で不安が募る中、段階的に復帰したり、育児をしながら柔軟な働き方を出来るのは男女関係なくメリットがありますよね。ちなみにシクミヤはスーパーキッズフレンドリーで、メンバーの子供はほぼ全員オフィスに来たことがあります。
さてそろそろ時間なので、この辺りでお開きにしたいと思います!皆さんありがとうございました。
子供に大人気のペッパー君の写真をこっそり貼っておきます
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