中村天風師はいう。
「一体、こういう貴重な真理に無自覚なのは、
その人生が、
あまりにも物質主義で活きているからである。」
物質主義で活きると、どうなるのだろうか?
「すると又どうしても何事何物にも、のべつ、
足らぬ足らぬの悩みを感じて、
常に、言い知れぬ不平と不満とに心が燃える」
さらに
「そして同時にそういう人は兎角(とにかく)、
依頼心のみが盛んに燃えて、
自然と価値のない迷信や、又は陳腐な宿命論に心酔し、
果ては人生の安定を失い、
いつもウロウロした、
少しも落ち着きを感じない人生に活きる事になる。」
次に天風哲学で常に出てくる言葉が
【人生は心一つの置きどころ】
私が大好きで信条にしている言葉だ。
「どんなことがあっても、迷信に陥っちゃいけない!
迷信というのは人間として恥ずかしい事だ。
迷信という文字を見て、何となく気高く感じるか?その文字を!」
迷信に陥ったら、君子が泥棒をしたと同様だと
天風先生は上手く表現される。
「さあ!今日からは、
良き運命の主として活きて行く準備として、
何事に対しても感謝し、歓びの気持ちを有って、
人生に活きて行こう!」
そして
歓喜と密接な関係を持つ
笑顔について、このような事を
おっしゃっている。
「閻魔が塩をなめているような顔をしなさんな。
男も女もニコニコ頬笑みを顔にたたえよう。
ニコニコして馬鹿にされるなら、馬鹿にさせておけばよい。」
「大山鳴動し来るとも、
ニッコリ笑っていられるような人間が欲しい。
それ位の強い心を持ちなさい。」
「一生は、何百年生きたとしても、二度と再びは来ない。
そう思ったならば、せめて生きてる間だけは、
どんな事があっても、ニコニコ笑って行こうではないか!」
次に私が良いなあと思う言葉がある。
天風先生いわく
「つらい事とか、悲しい事、苦しい事とかいうのは、
自分の心で決める評価なんだから・・・」
【自分の心で決める評価】
「なるほどなあ。そう思ったらいいのか!」
と私は合点がいった。
さらに
天風先生は
「つらい事があっても、
『ああ嬉しい!こうして生きていられる!』
と思ったら、ニコニコ暮らして行けるじゃないか。」
天風先生は、
そのようにして自分自身を作り上げる序の口にされた。
そして、
インドでの修行中、...
次回に続く
※【感謝と歓喜】その1はコチラ