あなたへ
今、この文章を読んでいる
あなたが、今、生きているということ。
今、この文章を書いている
わたしも、今、生きているということ。
わたしは、
少し前まで、
そんなこと当たり前だと思っていた。
でも
ある時、フト考えた。
わたしは自分が誕生した日の前日まで
「この世に存在していなかった」と
気がついた。
全く、あたりまえのことだが、
わたしは、ちょっと前まで、
この世、今生きている現象世界に、物理的に
影も形も存在していなかったのだ。
もちろん母の体内には胎児として
存在していたのだが、
体外の世界には
存在していなかった。
「俺はこの世に何にもなかったのか?」
影も形もなかった。
そう考えた時、
愕然とした。
今、当たり前のように
食べたり、仕事したり、遊んだり、
会話したりして生きているが、
【ただ生きている】だけのことが
「これって実はすごいことじゃないか?」
と私には思えてきた。
いままで存在しているのは
当たり前と思っていたけど、
わたしが生まれた日の前日までは、
わたしはこの世に
現れてなかったのだ。
そして、
そう考えたとたんに、まわりの人々が
愛おしく思えるようになってきた。
私が好きな人も、
私のことを好まない人も、
愛おしい。
「俺も今、生きてる。
あなたも、こうやって生きてんねんなあ」と。
「これってすごいことやなあ」
わたしが、現在出会っている
私が好きな人も、私のことを好まない人とも、
あと数十年すれば会えないだろう。
わたしは今、60代なので、
長くてもせいぜい
あと数十年しか生きられないだろう。
志を果たそうとしても
「生きてる間しかできない」
私たちは物理的に有限な存在なんだ。
この文章を読んでいる人の中で
最高に長生きをする人でも
おそらくあと100年もすれば、
この世にはいないだろう。
「わたしも周りの人もみんなこの世からいなくなるねんな」
いまから100年経てば
たぶん
わたしも、あなたも、この世にいないのだ。
存在しないのだ。
そう考えれば、
「わたしはあなたを、愛おしくなる」
本当に、
「あなたが愛おしい」
ところで、
WMAP衛星プロジェクトチームの研究によると
宇宙年齢は137億歳だという。
宇宙で最初の星は、
宇宙誕生から2億年後に輝き始めたという。
地球の年齢は約45.5億年だという。
神韻縹渺(しんひんひょうびょう)たる広大無辺の
宇宙の歴史からすればわたしたちの命は、
ほんの一瞬の煌めきかも知れない。
私もあなたも
ほんとうに
アッという間しか生きられない
人間というちっぽけな存在だ。
だが、
わたしには生きている間に
まだまだ果たしていないことが山ほどある。
成し遂げたいことが山ほどある。
ケンカしても同じ一生。
悲観にくれても同じ一生。
泣いて暮らすのも同じ一生。
人を憎んだり恨み続けるのも同じ一生。
和解するのも同じ一生。
笑って暮らすのも同じ一生。
明るく前向きに生きるのも同じ一生。
人から感謝され喜ばれることをするのも同じ一生。
やはり
わたしは自分にとって意味のある生き方をしたい。
まだまだ未熟者だが、
自分を磨き、貢献できる生き方をしたい。
そして、
同じ地球に生まれてきた
人と人のつながりを不思議に思う。
【出会いの不思議】さ。
めぐり会いの不思議さ。
『縁』
わたしにとって、
ましてインターネットとリアルでも出会った
あなたとのご縁というのは
不思議としかいいようがない。
生きていることと、生きている間に出会うということ
【確率的に、めったにない】ことなんだ。
心から
「ほんまに、ありがたいなあ」
と思う。
今まで出会った全ての方に感謝したい。
このネットとリアルで
出会った全ての皆さんに
感謝したい。
特に
あなたとの
素敵なご縁に感謝申し上げます。
そして、
あなたを心から大切に思う。
ありがとうございます!