竈炊飯治郎 第14話 やきまると言う奇跡
面器やミキシングボールがそろったのでいよいよ初めての調理に入りました。私が初めて作った料理、それは・・・
みんな大好物の焼肉です。もうテンション上がりまくりですね。焼肉なんて、いい肉を使えばそれなりに美味しいし、タレもエバラでそこそこいけます。
でも、所詮そこそこです。外に食べに行けばそれは美味しいですけど、美味しいところは、1人6千円ぐらいしますし、お酒を飲めばふたりで1万5千円ぐらいかかりますね。そんな焼肉が毎日家で安く食べれたらサイコーじゃないですか?
こそで親方に先生のところの焼肉について尋ねたところ…衝撃の答えが!!!
親方:
ああ、先生は焼肉食べんよ。
えええええええええ?焼肉を食べない人がいるなんて!!
親方:
ステーキも霜降りの肉はあんまり食べないから、似たものだったらオイル焼きかな?
オイル焼きってなんですか?
親方:
オイル焼きって言うのは陶板で焼く焼肉かな?陶板もオーダーで職人さんが手作りだから、手に入るかわからないな。料亭でもないとな。
ああ、そう言うものなのですね。
オイル焼きは京都のすき焼き屋さんで出される鉄板焼きのことで、東京ではモリタ屋という、京都のお店の支店で食べれるようです。(お値段もそれなりにお高いです。)先生がお好きなのは「三嶋亭」という京都のお店で、ここはお肉もクールで送ってくれます。すき焼きとオイル焼きのお肉はそこからお取り寄せしているようです。そのお肉を鉄板で焼かず、自らデザインした信楽焼の陶板で焼いて食べるみたいです。まぁ、庶民はそこまで必要ないですからね。
親方:
料理やってるお弟子さんに聞いた方が早いんじゃない?家庭でつくるんだから。
ではお願いすることにします。
・・・と言うわけで、親方にご紹介していただいて、自由が丘のイタリアンや、麻布十番の中華で評判のタレを開発されている「あきちゃんタレ工房」のオーナー様に、焼肉のことをお聞きすることになりました。タレは焼く前に漬けておく「揉みダレ」と、食べるときに付ける「つけダレ」が必要らしいです。教えていただこうとしたところ、どんな肉か、なんで焼くかによってタレが変わってくるから、そこがわからないと作れないとのといわれました。焼肉を焼くグリルや、肝心のお肉にに関しても、いろいろ専門家の皆さんにを教えていただいて、お肉は上野で、焼くグリルはイワタニの「やきまる」にすることにしました。
なんかタレをプロの方に作っていただくのは申し訳なかったのですが、「やきまる」とお肉は持参して作っていただくことになりました!!
結論から言うと、それは…
上野のお肉屋さんで買ったお肉も、お値段には思えないぐらい品質が最高なのですが、揉みダレに揉み込むことで、お肉もメチャクチャ柔らかくなり、それに調合していただいたつけダレがまた絶品!やきまるくんに合わせて調整してあるので、高級店で食べたどの焼肉より、はるかに美味しかったです。焼肉のタレというものは、焼肉屋さんのでも、家で食べるエバラでも、そこそこは美味しいのですが、「とんでもなく旨い!」というものには出会ったことがないことに、初めて気がつきました!揉みダレという考え方も素人にはなく、肉の臭みも抜け、ただただ美味いだけの肉になります。そして揉みダレに合わせて作られたつけだれも絶品!
さらにやきまるくんが、とってもカセットコンロと思えないくらいのいい仕事をします。
まずかっぱ橋で買ったミキシングボールで揉みダレを揉み込み、平バットに開けてしばらくおきます。これで準備OKです。(お皿に盛らずバットから直接焼く)
そのほかに用意するものは、
・レジャーシート(かなり油が飛ぶので下にひきます)
・焼肉トング(あるとメチャメチャ便利です)
・キッチンバサミ(子どもがいるので大きい肉はハサミでカット)
・ウエットティッシュ
・セスキの激落ちくん ウエットシート(やきまる本体に付いた油などを拭く)
などがあると、便利です。
揉みダレは、
・醤油
・酒
・本みりん
・おろしタマネギ
・ごま油
・あきちゃん秘伝ダレ(家で作るときはコチュジャンで代用)
これらをあわせた物を、食べる15分前に肉に合わせます。秘伝のタレの代わりにコチュジャンを入れて作って下さい。
つけダレは、
・にんにく醤油
・上白糖
・みりん
・酒
・赤ワイン
・おろしショウガ
・おろしリンゴ
・炒りたてのゴマ
・・・を、絶妙なぐあいにブレンド。
カスタマイズで追加できるのは、
にんにく
ゴマ
生姜
ネギ
ニラ
胡椒
唐辛子
リンゴ
タマネギ
ごま油
昆布
コチュジャン
などがあります。
私は料理初心者なので、全部作っていただきましたが、腕に自信のある方がこれらを足しながら自家製タレを作ってみて下さい!
ふたりで腹がはち切れるぐらい食べても、一人2千円しません!ViVaいえ焼肉!!
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