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竈炊飯治郎 第03話 鬼化した嫁

嫁、竈炊あずきのことについて書いていきます。

現在、鬼嫁化したあずきですが、結婚した当初はまさか鬼嫁になるとは思ってもいませんでした。新婚の頃のあずきはわりと清楚で、贅沢とは無縁に見えました。世話好きで、私の世話もよくしてくれたし、子供が出来てからも甲斐甲斐しく子供の世話もしていました。

妻が鬼化したきっかけは、前記のデザイナーの先生から2億円の物件を持ちかけられた頃からではないかと思います。その頃は独立するタメの貯金も1千万円以上あり、まさか1年で私の個人の貯金まで使い切ってしまうとは想像もつきませんでした。

私が高級インテリアのお店を退職するに当たって、社販で買えるうちにと、家具を300万円ぐらい購入しました。一生使いと思えばそれほど高くないと思い、自分たちが設計した家にも高級家具を提案したかったので、自分たちがまずその良さを知らないと、と思い、あずきと相談して買ったのです。そもそもこれが間違いでした。

その後、インテリアの勉強の為という言い訳でパリに1ヶ月滞在しました。この時すでにあずきは鬼と化していたのです。その当時は何も考えず信用して財布を預けていました。後で分かったのですが、その時買った服はその後一度も着たことがなく、とにかく高級品を買いまくっていたみたいです。

この時点でも、500万円以上お金を使っていたのですが、まだお金は、私の貯金も合わせて700万円以上あったはずです。5年間かけて貯めた二人のお金が、わずか2ヶ月で貯金の4割がなくなってしまいました。

この後、私たちをさらなる悲劇が襲うのでした!

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