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独断と偏見による士業の事務作業に便利なガジェット紹介④~士業ってこういうの好きでしょ?~
必要だと思われる機器一覧
・パソコン
・モニター
・キーボード
・マウス
・プリンタ
・スキャナ
・カメラ ←今日はここ
・マイク ←今日はここ
・NAS
・WIFI機器とか
・番外編:机
少し時間が空きましたが、シリーズ最後まで走りぬきたいと思っています。
さて、今回は、特にテレビ会議に関してのガジェットです。
もちろん、動画配信などにも応用が出来ます。
では、行きましょう。
1、カメラ
〇ノートパソコンについているのとか、辞めようぜ
まず、言いたいのは、ノートパソコンとかでデフォルトでカメラが付いている場合がありますが、あれは使っちゃだめです。
もちろん、ソフトウェアで画質や色、明るさを調整できますが、やはり元の画像が良くないとダメです。
なるべくなら、ノートパソコンではなく、デスクトップパソコンで、テレビ会議に参加するようにしましょう。
営業でも、面談でも、第一印象がすべてでしょうから、画質が良いものを提供する気合が必要です。
〇FullHDだせれば、何でもいい…
まず検討したいのは、USBで挿せばすぐ使えるネットカメラ的なものです。
数千円で買えるものからありますが、これだけでも、内蔵カメラよりは良くなります。
最近では4K対応のものもありますが、FullHD(1920×1080)が出せればビデオ会議くらいでは問題ないと思います。
しかし、ネックは、レンズの小ささです。
(そして、ネットカメラのマイクも小さいので音が悪い)
レンズが小さいと、どうしてもF値が下がらないので、明るさを上げることが出来ません。
*この辺の理屈は知らなくて良いですが、士業なら一眼レフの勉強をしましょう(暴論)
レンズから入ってくる光が暗いまま、ソフトウェアで明るくしようとすると、不自然な画像になってしまうことは不可避です。
もちろん、照明が明るければ、良いのですが、なかなかそうもいかないのが机周りの環境です。
なので、なるべくなら、大きいレンズがあるものを選んだ方が良いです。
〇ビデオカメラがちょうどいい
ソ〇ーで言えば、ハンディカムのようなもの、子供の成長を記録するような小型のビデオカメラは結構お勧めです。
*かく言う私も事務所ではこれ
4K対応だと、ちょっと高いので、FullHD対応で十分です。
このようなカメラは、HDMIで出力する端子が必ずついています。
*黄色のケーブルのAV端子じゃないよ
これはそのままだとパソコンに入力できませんので、HDMIビデオキャプチャーという機器を使います。
実はアマゾンで売っている数千円のやつでも結構いい感じになるのですが、一応、io〇ataの3万位のが最高です。
ビデオキャプチャーも4K対応していなくていいので、安い中古のを探しても別に問題は無いと思います。
基本的には、壊れるものじゃないですしね。
ですから、こんなセットアップになります。
ビデオカメラ → HDMIケーブル → ビデオキャプチャー → USBケーブル → パソコン
〇一眼レフがあれば、なおさらいい
カメラですから、最高の画が欲しい場合は、やはり一眼レフとなります。
*これの上位は、業務用の100万円位する巨大ビデオカメラです(笑)
ミラーレス一眼がとても人気で伸びていますが、別に安いもの(6~8万円程度)でも、FullHDは対応しているので問題ありません。
ただし、必ず確認して欲しいのは、『HDMIスルー』という機能がついているかどうかです。
基本的に一眼レフは、写真を撮る機器なので、画面上に様々な情報を映し出しています。
で、パソコンに取り込んだ時に、この情報が一緒に映し出されては困ってしまうわけです。
ですから、この情報は抜いて、映像だけをHDMIに出力できる機能が必要となってきます。
これがスルー機能というやつです。
このあたりは、YouTubeとかで「一眼レフの型番+動画撮影」とか検索するといろいろ出てきます。
ソ〇ーαシリーズはだいたいできますし、中古で数万で売っていたりしますし、中古で良いと思います。
ちなみに、本体を写真撮影モードではなく、動画撮影モードにしないとチカチカしてしまう場合があるので、動画撮影モードにしておいてHDMI出力しないと意味がありません。
*私は1年くらい、なんかおかしいなあと思いながら、写真撮影モードで使ってしまって、後悔しています。たぶん、インターレスの具合が違うんですよね…。
〇カメラの結論
予算が無い場合は、いわゆるUSBのネットワークカメラでレンズが大きめのを買うのも戦略的にはアリです。
ノートパソコンの内臓カメラよりは断然いいです。
お勧めは、ハンディカム的なビデオカメラか、一眼レフをHDMI出力して、それをビデオキャプチャーを介してパソコンに取り込む方法です。
これなら、映像が映像用に作られた機器によって専用のものとなりますので、満足いく画となります。
なお、FullHDで良いと言っているのは、ZoomもTeamsも、4Kの設定は無く、FullHDが最高だからです。ちなみに、Youtubeの配信も、4K配信は、録画のアップロードならまだしも、LIVEの場合はストリームの関係でできない場合が多いです。
ていうか、LIVEをしたいなら、 ATEM Mini Proを買った方が早いかもですが… *これがあれば、ビデオキャプチャーは必要が無くなりますが、ビデオ会議が出来ればいいのに、これは完全にオーバースペックです(笑)
〇番外編
キャプチャーした画像をそのままZoomとかTeamsに流してもいいのですが、画像を合成したりしたい場合があります。え?そんなことないって?
そういう時は、ソフトウェアでビデオミキシングが出来るものを導入しましょう。
私的なお勧めはXsplitシリーズです。それで生涯ライセンスを買っちゃいましょう。
https://www.xsplit.com/ja
これを手に入れれば、ビデオとパワポの合成とか、字幕の合成、もちろん、ビデオのスイッチング(パワポからカメラにとか)も出来ます。
もちろん、これで映像のコントラストや明るさ、切り抜きや反転、何でも出来ます。
さらに言えば、このソフトウェアからYoutubeなどの配信も出来ちゃいます。
で、私のセットアップは、こうなってます。
USBキャプチャー → Xsplit BroadCaster → ZoomやTeams
2、マイク
〇パソコン内蔵マイクは、とりあえずやめよう
声の印象は本当に営業や面談においては、重要な要素です。
なんか、こもっている音だとか、雑音がある音だとか、そういう音でテレビ会議しても、何言ってるか頭に入ってきません。
ですから、音響にもこだわりを持つべきです。
〇USB端子がくっついているマイクでもぶっちゃけいいよ
音響用の機器ではなく、パソコン用の機器としてUSB端子が直接ついているマイクが売っています。
マイクからUSBケーブルがついていますので、簡単ポンでパソコンに取り込める優れものです。
これでも、ぶっちゃけ、音はかなり良いものが出ます。
ただ、マイク部分に信号の変換器がついているわけですから、結構キチキチな設計だったりして、やはりノイズがどうしてもあります。
パソコン側でノイズキャンセリングできれば、これでもいいのですが、結局、気になってしまいます。
*私は、昔、USB端子のコンデンサーマイク(メーカー:fifine)使っていましたが、やはりノイズが気になって売っちゃいました。
〇音響用のマイクを用意しよう
「餅は餅屋だ」という、士業の常とう句みたいなやつがありますが、だとすれば、マイクなんだから音響用に作られたマイクが良いに決まっています。
だって、餅は餅屋ですもの。
音は音響屋さんに聞けって話なんですよ。
で、音響用のマイクは通常、XLRケーブルというケーブルがスタンダードとなっています。
*一部、フォン端子のもありますが、2芯ケーブルは結局ノイズが気になる
しかし、このケーブルは直接はパソコンにさせません。
よって、これをデジタルミキサーか、オーディオインターフェースに入れてUSBにする必要があります。
どっちを選ぶか?というのは、ミキシングしたいかどうか?だけなのですが、手軽に音量や、エフェクトの有無を変えられるという意味ではデジタルミキサーが良いと思います。
テレビ会議や一人配信用の名機『ヤ〇ハ ウェブキャスティングミキサー』を私も使っていますが、これで十分でしょう。
ちなみに、これはギターの弾き語りとかも出来ますよ(笑)
https://jp.yamaha.com/products/music_production/webcasting_mixer/ag03/index.html
これで、音響用に作られているXLR端子をUSB端子に出来ます。
しかも、ミキサーだと、エフェクトやエコライザーもかけられるので、こもった音を何とかしたいとか、少しでも聞きやすくしたいというニーズにばっちり対応できます。
つぎに、マイクの種類を考えてみましょう。
〇ぶっちゃけ、数千円のダイナミックマイクでいい
音響系は、とにかく、サウンドハウスを見ればいいんです。私はヘビーユーザーで回し者です。
https://www.soundhouse.co.jp/
サウンドハウスのCPシリーズというショップブランドがあるんですが、超優秀です。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/24936/
これは2千円しないんですが、1万3千円くらいする、どのライブハウスでも、プロでもライブで使うような名マイクSM58と遜色ない音が出ます。
*正確に言えば、SM58の方が音は良いんですが、CM5は改造するとすごいんです…。←自分で調べてね
マイク単体だと手で持たないといけないので、適当なマイクスタンドは買いましょう。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/277979/
〇音をよくしたいなら、1万円台のマイク、出来ればコンデンサーマイク
コンデンサーマイクとダイナミックマイクのマイクの違いは、どっかネットで調べて欲しいのですが、
良い音(色んな音をきちんと拾う高感度)だけど、ノイズ処理が大変なのがコンデンサーマイクで、
拾わない音はあるけど(低感度)、ノイズなんて屁でもないぜというのがダイナミックマイクです。
*たぶん専門家には、ボコボコにされる表現だと思いますが…。
ぶっちゃけ、どっちがいいの?というのは、答えられません。
もし、配信したり会議したりする場所が、ホワイトノイズが大きい場所(頻繁に車が来る、人がずっとしゃべってる等)なら、ダイナミックマイクの方がいいです。
環境音が比較的静かならば、コンデンサーマイクの方が、良い声になります(笑)
ま、ラジオ放送局は、だいたいコンデンサーマイクですからね。
そして、音響用のマイクというのは、値段帯がピンからキリなので、どのくらいが良いかと言えば、会議用には1万円台で十分だと思います。
私は、1万円台後半の、audio technicaのAT2035を使っております。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/130804/
コンデンサーマイクだとポップガードとか必要だよね?とか言われるかもしれませんが、テレビ会議の場合は、口から離して使うので、別に必要はありません。
*マイクを口に近づけたら、映像に映っちゃいますからね
〇更にソフトウェアでノイズキャンセリングをしよう
パソコンの回でお話ししましたが、グラフィックボードのNVIDIAのRTXシリーズを持っていると特典があります。
それは、NVIDIA BROADCASTを使えるということです。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/broadcasting/broadcast-app/
このソフト、マジで万人に勧めたいです。
このソフトを導入するために無理やりにRTXシリーズにしてもいいと思います。
これにより、環境音のノイズはほぼ消えます。
もちろん、やりすぎると、キャンセリングし過ぎて、こもった音になりますが、6~7割くらいで使えば何ともありません。
キーボードを打つ音を消してくれたノイズキャンセリングソフトは、私の試した中ではこれだけでした。
マウスのクリック音もほぼ消えます。
え?ZOOMについてるノイズキャンセリングで良いって?いやいやいや、性能はダンチですよ。
〇番外:ピンマイクやガンマイクはどうやねん
マイクの種類としては、ピンマイクやガンマイクもあります。
*コンデンサーとダイナミックとは違う分類で、マイクの形の話
ピンマイクは音響設備が遠い場合には有効ですが、相当、高級なものじゃないと音がよくありません。
*サイズが小さいのに良い音になるのは、それなりのコストが…
ガンマイクは、ドラマ撮影とかで使われるやつで、遠くの音を拾うのが得意です。
ただ、机の上で繰り広げられるテレビ会議の話であって、外でYouTube撮影するわけではないので、ガンマイクまでいらないかなと思います。
〇結論
マイクのセットアップ的には以下のようになります。
音響用のコンデンサー・ダイナミックマイク → XLRケーブル → デジタルミキサー → USBケーブル → パソコン
入ってきた音 → ソフトウェアエフェクター(デジタルミキサーに付属) → NVIDIA BROADCAST → ZoomやTeams
ま、ここまでしなくても…という感じはしますが、良い音を追及するのは、聞き手のことを考える行為なので、きちんとやった方がいいです。
3、(おまけ)スピーカー
〇良い音で聞かないと、自分が良い音かどうか一生分からない
いや、別にスピーカーとかいいものである必要はないんですよ。ええ。
でも、もし動画編集などをする場合は、やはり、モニタースピーカーは必要だと思います。
コスト的にはモニターヘッドホンの方が安い場合がありますが、両方あった方が安心ですよね。
私は、ビ〇ターのハイレゾモニターヘッドホンと、P〇ESONUSのモニタースピーカー(4.5inc)を使ってますが、やっぱいいです。
良い音で聞くことで、自分のマイクの音をどうすればよい音になるか?をきちんと把握できます。
ですから、良いスピーカーがあった方が、良い音での会議、配信となります。絶対。たぶん。
4、大結論
なんだか、長文となりました。
映像と音響は、もう、語っても語っても語りつくすことは出来ません。
音響とかは、行くところまで行くと、防音室を建てて、自分家専用の電信柱を立てて、接地工事をして…とかなるらしいです。
そんな数千万円をかける必要はありません。
とにかく、数万円のコストをかけるだけで、ノートパソコンの内臓のものよりは、映像も、音響も劇的に良いものと変わるのは、確かです。
士業は、顔と声を売りにする仕事でもありますので、テレビ会議での印象は良い方がいいです。
良い映像、良い音を使うのは、相手のことを考えるカスタマーファーストですし、営業戦略的にも良いと思います。
とすると、照明の話もしないといけないのですが、また今度。