在オン(ザイオン=ZION)入力自動化計画第1段‐準備段階-
さて、在留資格オンライン申請(通称ザイオン:ZION)のブラウザへの自動入力に向けて準備をしましょう。
なお、セキュリティに穴があるかもしれないので、全て自己責任です。
(おそらく、クロームの立ち上げに使うポート番号は違うものにしたほうが良いですが、しかし、これはローカルのポート番号なので問題はあまりないと考えています)
1、Pythonのインストール
以下のようなサイトを見ながら、PCにPythonをインストールしましょう。
私の使っているバージョンは3.10.3ですが、これ以上なら何も問題ないはず(未確認)…。
https://www.javadrive.jp/python/install/index1.html
2、エクセルを使ったり、ブラウザを操作したりするためのパッケージをpipする。
pipってなんじゃ!とおっしゃる方は、是非、基本書をお読みください。
とにかく、エクセルを扱う「openpyxl」と、ブラウザを扱う「selenium」をpipでインストールしましょう。
ググればガンガン出てきます!(丸投げ)
3、ブラウザを操作するためのGoogle ChromeのWebDriverをダウンロードする。
お使いのGoogle Chromeのバージョンと、WebDriberのバージョンはきちんと合わせてください。
そうしないと、Pythonがエラーで動きません。
そして、WebDriverは、なるべく動かすプログラムの近くのフォルダに置きましょう。
あとで、ドライバーのパス指定の時にめんどくさいです。
4、ZIONのサイトを開いてからPythonを動かすための準備
Pythonは、ブラウザを立ち上げて動かすこともできますが、それだとPythonでZIONのIDとパスワードを入れたりと、使い勝手が悪いので、
(私の勘違いなのかもしれませんが、とりあえず、開いている特定のブラウザウィンドウだけを操作して欲しい)
開いている特定のブラウザウィンドウで、Pythonを動かすときは、以下のサイトを頼りに動かします。
https://qiita.com/mimuro_syunya/items/2464cd2404b67ea5da56
このサイトに書いてあるのは、ローカルのポートを指定してChromeを起動し、ポートが指定されたChromeのみをPythonに認識させて動かすという手法のようです。
何やっているかよくわからない方は、書いてあるそのままやればいいと思います(笑)
サイトの中にある「実行コマンドをbatファイルにする」の段階にある『適当なパス』は、適当なフォルダパスを渡せば良いです。
ブラウザ実行のためのtempファイルなどが格納される場所となります。
バッチファイル化したものを実行(もしくは、このコマンドラインをコマンドとして打つ)すれば、新しくブラウザが開き、そのブラウザのみが、Pythonの命令に従うようになります。
ここで新しく開いたブラウザで、ZIONにログインして、申請の内容、在留資格を選択、入力ボタンを押して1ページ目の入力へ進んでから、Pythonで自動転記をしていきます。
5、結論
Pythonを動かす準備段階を解説してきました。
Pythonはとてもメジャーなプログラム言語なので、Web上に多くの情報があり、また書籍も沢山売っていますので、Python自体の勉強はそちらですると良いと思います。
とにかくすることは、特定のブラウザのウィンドウだけで、Pythonを動かすようにするということです。
次回は、いよいよZIONへの自動転記プログラムの考え方を解説したいと思います。
P.S.
Pythonは、RPAと比較されることも多いですが、とにかく、無料で使えるという点でぶっとんでアドバンテージがあります。
もちろん、指定された座標にポインタを動かすというような作業は出来ないので、なんでも自動化できるかと言えば、そうではないです。
ただし、データ操作系は何でもできますし、ブラウザは、基本的にフォームIDなどの指定がされているはずなので、ブラウザの操作はほぼ全部できます。
そのために、操作しようとするページの解析(どのフォームは何のIDを使っているか等)はしないといけないので、めんどくさいのですが、無料なので、すべて許せます。
目標としている自動転記のサンプル動画
実践してみたものがこちらです。
情報を記載してあるエクセルファイルだけ用意すれば、
住所の頭の部分以外の全ての転記が1ダブルクリックで完了します。