ミツモアさんそりゃないよ

今日、Twitterで行政書士さんが、ミツモアさんに自分の事務所の紹介文を勝手に作成されて掲載されていたという話を伺いました。

それは酷いホラー話だなと思って聞いていたのですが、私の事務所もやられていないか調べてみたところ、なんとありました！

本当に、この紹介文を掲載するという承諾を私はしたことがありません。

この紹介文は誰が書いたものなのでしょうか？

１、間違いだらけじゃん

承諾もなしに書かれるのまでは、一旦許しましょう。
文体がミツモア側が紹介するという形になっているので、紹介するのは自由です。

しかし、嘘を書いちゃいかんですのよ。

⓪『写真古いよ』

はずかしい、初期のころのラーメン屋さんの写真です！やめて、これ！

①『ビザの取得手続きを代行』

ビザの取得手続き代行って、外国にある日本大使館・領事館まで私が出向いてビザの取得手続きをするってことですか？え？そんなサービス私やってませんよ。

ビザと在留資格の違いも分かってない人に、このように書かれるのは心外です。

②『無料の電話相談に対応しているため、』

うん、電話相談は初めから有料なんだ、ごめんね。

③『入国管理局申請取次行政書士とは...出入国管理に関して定められた研修を受けた行政書士で、本人に代わりビザ等の申請で代理申請が可能。』

ほほう、代理申請が可能ってことは、ご本人が海外にいらっしゃるときに、取次行政書士だけで在留資格認定証交付申請が出来るってことですね？
代理人の場所に、私の名前を書いていいってことですか？

取次者は、代理人ではなく、申請を取次ぐことしかできません。これは法学上の「使者」という立場で、書類をもって行くことは出来ますが、私が何らかの意思決定をすることが出来ません。つまり、入管で申請書の間違いを修正も出来ないのです。

代理人だと思っていたら、足元すくわれますよ。

④『<アクセス> 都電荒川線　面影橋駅より徒歩6分』

うん、確かに、最寄り駅はそこだよね…。都電荒川線ね…。

って、うち高田馬場駅から8分だよ！

どう考えても高田馬場駅の方が有名じゃん！紹介するならそっちでしょ。

⑤URLがリンクされてない！

なるほど、だから、私の側からは認知されなかったのね。

私はSEO野郎なので、Google consoleで被リンクをチェックする癖があるのですよ。リンクを張っていないと、被リンクとして認識できないわけだよね。

これ、相当悪質じゃない？

２、確かにミツモアに登録はしたことがありますよ

そう、かなり昔にミツモアに登録はしました。それは認めましょう。

しかし、登録したからと言って、このような紹介文を掲載することを承諾した覚えはないし、「掲載しました！」って連絡も一切ありません。

なんなら、手数料が数十%弱も取られて、しかも、消費税まで取られる、つまり、相当な上乗せで報酬が掛かってくるこのシステムは、いかがなものかと思って、一回も使ったことが無いですよ。

さらに言うなら、在留資格の申請においては、第三者申請である可能性を排除できないシステム（仕方ない面もあるけど）なので、怖くて使えないというのが正直なところです。

一体、この紹介文は、どのようなプロセスで書かれているものなのだろうか？

３、削除依頼してみた

ということで、ミツモアさんには削除依頼してみました。

同時に、この紹介文を書いた責任者の謝罪と、承諾もなしに紹介文を掲載した釈明を求めています。

後者に関しては、半ばどうでもいいので、何もしてくれなくていいですが、即刻、紹介文の削除はして頂きたいですね。

(追記)
私のミツモアさんの退会願いが速かったのか、すでに、当該紹介文は削除されました。速やかな対応には感謝します。

４、士業の方々お気を付けを

別に、ミツモアさんのシステムを使うこと自体が問題ではないので、士業先生の中にはお使いになる方がいて良いと思います。

しかし、勝手に紹介文を書いて掲載し、承諾を取らない、そして、紹介文も間違いや怪しい文章が含まれているのだとすれば、それは事務所にとって大きなマイナスです。

最初に情報を提供してくださった行政書士の方は、なんとミツモアに登録さえしていなかったのに、紹介文を作成され承諾なしに掲載されていました。なので、全ての士業先生は、「ご自分の名前か事務所名＋ミツモア」で検索してチェックしておいた方がよいと思います。

結局、一番可哀そうなのは、依頼人たちなので、ミツモアさんには顧客のことを考えてサービスを考え展開してもらいたいと思う今日この頃です。