DICOMと心電図
波形は画像ではありませんが、いろいろな意味で近いものがあります。
DICOM先生によると、Waveform IE(波形データ)の定義は次のように説明されています。
心電図など、誰もが知っている波形です。この他、動脈脈波や呼吸波形もあります(DICOM定義済み)。
いずれの場合も、波形は時間的に変化する信号をとらえ、複数の信号チャンネル(例えば、ステレオ音声などがイメージしやすいでしょう)で表現することができます。
波形は画像と非常によく似ています。
画像が2つの座標軸(XとYの2次元)で構成されるのに対して、波形は時間 t で変化する 1 次元の振幅です。
画像の場合、ある行のピクセル値の配列をグラフにすると波のように表すことができます。画像と同様に、アナログ波形をデジタルに変換する必要があります。
連続したアナログ信号を標本化(個別のサンプルに分割)し、その振幅値を量子化(ある一定の値の幅に収める)することで、まるで、行のピクセル値配列のように、デジタル化された波形信号の配列が計算できます。
デジタル化された波形は、まるで画像の中の一行のように、バイトのシーケンスにできますから、画像ピクセルと同じようにDICOM属性として保存することができます。
実際には、DICOM波形はデジタル画像に比べて普及していません。しかし、波形のDICOMデータは、1次元のマルチチャンネル・シーケンスを保存するための優れた選択肢の一つです。
波形フォーマットについてより詳しくは、PS 3.3 A.34 を参照してください。
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