己に如かざる者を友とする無かれ
子曰く、君子重からざれば則ち威あらず、学べば則(すなわ)ち固ならず。
忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ。
子曰、君子不重則不威。學則不固。主忠信、無友不如己者。過則勿憚改
(学而第一)
孔子先生が言いました。教養人とは、重厚さすなわち誠実さがなければ、人としての威厳はない。学問をしても堅固ではない。質の充実は真心を核とすることである。真心の足りない者を仲間とするな。
もし自分に間違いがあれば、真心に従ってすぐに改めることが必要だ。
仲間の定義とは
当クラブの目的は、「子ども達を最大限に成長すること」です。
そして、試合では常に勝利を目指します。試合の中、試合に向かう中でそれ以外の物に判断が振れることはありません。それが目指すべき座標、「目標」になるからです。
その目標の中で個々とチームの成長をはかります。
「仲間」とは、同じ目的を共有している者であり、気を許し合う「友達」とは明確に違います。つまり「目的に対する想いを持つ者」が仲間です。
だから荒波にも立ち向かえ、命を預けられます。
ピッチの上では目的・目標に向けて、自らは真の誠実さを基に、本気で言い合い、時にぶつかり合うはずです。
言い方ばかり気遣って、心を開けない様では、チームになっていきません。そしてピッチを降りれば、それを引きずることなく笑い合う。そう在るべきでしょう。
チームワークは、共通のビジョンに向けて協力する能力だ。それは凡人が非凡な結果を達成するための燃料である。
— アンドリュー・カーネギー(実業家,鉄鋼王,慈善家)
ユニホームを着る、船に乗り続ける
中学受験が一般的になっており、小学6年生になるとなかなか練習や試合に来れない選手も出てきます。
練習に来れないが、試合に来る
試合に来れないが、練習に来る
もちろんそれでは、まず試合に出るという競争に勝つことは困難です。
監督は、スターティングメンバ―をコンディション,プレーモデル理解,その選手の能力(テクニック・フィジカルetc)などを考慮して決定します。
ただ、ベンチにいる選手、来ることできない選手が勝利のために不要なことはあり得ません。
スターティングメンバーだけでサッカーに勝利するなど時代錯誤です。
そして、例えその場に来れなくとも、想いある選手はチームに不可欠です。その選手と練習できるから、その選手がベンチにいるから、その選手がチームに所属しているから勝利に導かれることは多々あります。
だからこそ、誠実に想うこと、想いを共有すること、
それが自身の存在を威し、友で在り続けることとなります。
自分は勉学に励んだとしても、チームが望む大会に対して無関心になること、その勝敗に興味を持たないことがあってはならないはずです。
それでは同じ船に乗ることはできなくなります。
同じユニホームを着る意味を十分に理解し、忠なる威を自らに備えてほしいと思っています。