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學びて思はざれば則ち罔し、思ひて學ばざれば則ち殆し


學びて思はざれば則ち罔(くら)し
思ひて學ばざれば則ち殆(あやう)し

子曰、学而不思則罔、思而不学則殆
(為政第二)

教わるばかりで自分で考えないと知識や情報をたくさん得ても力はつかない。逆に自分で思考するばかりで、人に学ばず知識や情報がくても、考えが偏ってしまう。

習い過ぎていないか

日々子ども達を指導をしている中で、習い過ぎる選手になっていないか心配になる面があります。
学校に行った→勉強をした=成長
グラウンドに行った→練習をした=成長
ではありません。
知識を得て、自分自身で思考していくことこそが成長に繋がります。

人の頭ではなく、自分の頭で考えなければならない。
ーイビチャ・オシム(元サッカー日本代表監督)

サッカーに限らずスポーツは、プレーすることではなく、”ジャッジすること”が必要です。ここに楽しさ・面白さがあると思っています。
ですから、必要な技術をいつ・どこで・どのように発揮していくのか「判断の基準」を持ってプレーしていくべきですし、指導者もその判断の基準を促
してやることが必要です。

余白をつくる

しかしながら、教えすぎもまた習う選手をつくってしまうことにもなり、余白を残すことが非常に大切です。

過ぎたるは猶及ばざるが如し
過猶不及
(論語先進第十一)
足りないのも良くないし、行き過ぎているのも良くなく、何事も適切が大切だ。

子ども達・選手達は、自ら考えながらサッカーに取り組んでいくことを当たり前にしていく。指導者はそこに導く。それが成長に繋がると思います。

自分でうまくなる機会

チームの練習以外に友達とボールを蹴る。
自分とボールだけで遊ぶ。
そういった機会もまた子ども達の成長に繋がると感じます。
今は、チームの練習以外の曜日は、別のサッカースクールに行くといった状況が増えています。しかしながら、これもまたイコール(=)成長ではありません。知識や情報ばかりが増える状況です。
その選手にあった環境を選ぶことが必要であり、保護者もまたそのスクールに通わせることが、適切であるのかは考えなくてはなりません。

日常を変える

一方で、子ども達が自由にボールを蹴ることができる場所が減っていることも事実です。
私は東京でクラブ運営しておりますが、公園にはボール使用禁止の看板が目立ちます。
ただ、ボール使用が可能な公園にはいつも子ども達がサッカーをしている様子があり、観ていてとても微笑ましい光景です。
日本サッカーが世界トップ10入りを目指す中において、また子ども達がすくすくと育っていくためには、そういった環境づくり、つまり日常や文化を変えていくことも我々の使命です。

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