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VR感覚(ファントムセンス)ついて

 virtual worldではファントムセンス(VR感覚)という言葉が使われています。virtual worldで触れられると、実際の身体に触られているわけではないのに、触られたと感じる現象です。匂いや味についても同じことが言えます。

 VR彼女の体験レビューとかで、「VR彼女にキスされたら、ほっぺがあったかく感じた!実際は何もされていないはずなのに!脳がバグってる!やばい!」っていう、アレです。

 敏感な人もいればそうでない人もいて、この感覚は後天的に磨かれたり生まれたりするので「感覚が生える」という言い方もされます。人間は常に変化して刺激に適応していく性質をもっていますからね。

 視覚的に入ってくる情報や、言葉で与えられた内容によって、脳があたかも実際にそうされているように感じるということは、VRに限らず日常的にも起こる現象です。

 ただ、必ずしも快感に結びつくとは限らなくて、この感覚が生えてしまったことによって不快に感じる人や行為もあるというのは忘れないでおきたいですね。ヒトの感覚は、決して遊び道具やおもちゃではないのですから。

 体感の本質は、末端ではなくて脳にあります。視覚的に精度がまし、8Kになると人間は現実と映像の区別がつきにくくなると言われています。そうなると、映像の精度は高いのに「目の前のものに触れられないことに違和感を感じるようになる」のが自然です。だって、「そこにある」としか感じられないなら、「そこにあるものに触れられるのが当たり前」だと脳は思い込むわけですから。

 でも、触れられない。

 近くにいるのに遠い。__いや、もともと物理的には遠くにいる存在なのに、こんなに近くに感じられていることの方が奇跡なのか?__もう、どっちでもいい。とにかく、もどかしい。あぁ、触れたい・・。

 そんな、「触れたいけど触れられないジレンマ」は、皆さんも感覚的に抱えているのではないでしょうか。私はしょっちゅうです。

 その「体感の不在」を、ヒトが自ら補おうとしているのが、まさにVR感覚(ファントムセンス)。とても面白いですね。

 私自身、VR感覚は間違いなく備わっています。でも、もっともっと育てていきます。色んな人や、大好きな人をより身近に感じたいから。

 加えて、VR感覚が生まれるような声掛けやアクション方法、働きかけなどの工夫も重ねていきます。それが、誰かの気持ちよさにつながるから。何より、VR感覚を育てることは、新しいコミュニケーションスタイルを生み出す上でキーになってきますからね。

 「体感の不在」が解決できれば、世界は劇的に変わります。性の領域の変化は、言うまでもありません。脳みそも体液も、月までぶっ飛んじゃうくらいの大革命です。

 楽しみで楽しみで仕方ありません。

 もっとも、そんな時代が来ることをただじっと黙って待っているつもりもありませんけどね。ふふ。

 感覚を生やす方法などについては、また別な記事で。

 それでは、ステキなAdult Virtualライフを!

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