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噓日記 12/2 通院と痛飲

今日は通院日だった。
通院といっても何かデカい病気をやらかしたわけじゃない。
歯科の治療だ。
歯科ってのはなんでこう何度も通わせようとするのだろうか。
一発で全部治してくれたらいいのに。
まぁ患者一人にかけられる時間とその利益を考えたら三十分そこらの治療を多くの人に施した方がいいんだろうな。
そんなわけでその三十分そこらの治療で口内を弄くり回してもらい、そのおかげか何となく気分がいい。
爽やかな気分だ。
さて、そんな日にすることといえばそう、飲酒だ。
通院からの痛飲だ。
まぁ痛飲といっても記憶を失ったり吐き散らかしたりするほどじゃない。
俺は何故だか他人よりアルコールの許容量がデカいらしいので、他人なら記憶を失ったり吐き散らかす程度の量を飲んでもまあ気持ちいい程度にしか酔わない。
そこのラインで遊ぼう。
今日はどこに行ったものか、そんなことを考えている。
普段は寝る前にこの日記を綴っているのだが、酒を飲む日だけは別。
酒に酔って気持ちの良いまま眠るために、俺は夜の街を彷徨う前に日記を書く。
半日だけの思い出で一日分の思い出を綴るのには少々余白が多いので、今日やりたいこともついでに書いておく。
まずは久々に立ち飲み屋で何杯か引っ掛けよう。
魚をつまみに横のおっさんとかに話しかけながら酒を飲もう。
最近仕事以外で誰かと関わる機会がめっきり減ったせいもあってか、小洒落たバーで酒を飲むよりもそんな場末感のある小汚い店がどうにも心地よい。
もともとバーなんかが俺のような人間に向いていないのも理由の一つかもしれない。
疎外感がより強まるのだ。
そのあとは馴染みのスナックに足を運ぼう。
姐さん方に相手をしてもらって、何処かで何かを零してこよう。
日頃の鬱憤やストレスなんかをどうにか夜の街に置いて帰ろう。
それで、帰りのタクシーで今週もよく頑張ったなぁなんて自分を少し褒めてやろう。
刻一刻と近づいてくる平日の労働の前に、ほんの少しの戦士の休息だ。
ちなみにスナックの姐さんはGカップらしい。
ちょうど良かった。
俺、Gカップがいっちゃんすっきゃねんな。
なんかさ。Gって、いいじゃん。
指折り数えた時、一回折り返すあたりのワクワク感ってすごい。
気が狂いそうになる。
A、B、C、D、E、F?、G!?
くらいのテンション。
そんな、ええんでっか!? って感じ。
どうにかならね〜かなって考えながら、どうにもならずにタクシーで毎度帰ってる。
どうかしてるのに、どうにもならない。

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