噓日記　8/19 フェス参戦

今日はフェスに行った。
めっちゃ嘘。
全然行ってない。
俺がフェスに行ったりしたら100%気絶してぶっ倒れる。
皆々様にご厄介掛けがちな若造になる。
だから俺はフェスには行かないし、ライブにも極力行かないようにしている。
マイケルジャクソンのライブよろしく、好きなアーティストが立っているだけで気絶する可能性があるからだ。
サンボマスターがポジション高めにギターを構えていたらそれだけで飛ぶ。
出来っこないをやらなくちゃ。
俺は皆々様にご厄介掛けがちな若造なのだ。
ということで休日なので買い物に出かけた。
秋冬物の衣類でも買うかと車を走らせ、適当に普段行く店舗を数店回った。
秋冬物の時期だといってもまだ夏物も潤沢にある季節なので、半袖のシャツなんかがゴロゴロと店舗に並んでいる。
俺が来店する時には俺が欲しいものだけを並べて欲しい。
俺のエゴで世界が回って欲しい。
今回買ったのは秋物のアウター。
ベージュでシャリ感がある生地に、高めの襟が個性的でいい感じ。
たまに服を買いに行く時、店の中でとりあえず一番派手なものを見つけようとするのは俺だけだろうか。
一番派手なものを手に取って、鏡の前で体に沿わせ、何か違うなと諦めるまでが俺の買い物の仕草だ。
自分からは絶対買わないがいつか俺にピタリとハマるものがあるんじゃないかという願望も込みで俺はこの仕草をやめられない。
買わないことを前提にしているが多くの場合俺のシャツにはいつも右手に持っているスイカバーの汁が付着していて、そのせいで買取になる。
俺の家にはスイカバーの汁が付着している意味のわからないド派手な服がいっぱいある。
近所のガキからはZAZYと呼ばれているし、近所の爺婆にはドン小西と呼ばれている。
先日の盆休みに会った親戚には軽蔑を込めた目で、ファッションと呼ばれた。
なんやコイツら。
俺がもう少し人を許せなかったらきっと皆この世にはいないだろう。
俺が人を許せる人間で良かったね。
本当に。
今日買った服は先述のアウターと、スイカバーの汁をつけて買取になったピンク色のタイダイ染めで胸にガシマンくんとプリントされたカットソー。
誰が似合うのか。
ZAZYもドン小西もきっと似合わない。
俺にも似合わない。
タンスの肥やし、なんてよく言われるがこれは肥やしにさえならない。
ガシマンくんは多分普通にダメ。
家に帰り、それを優しく畳んでタンスに突っ込んだ。
ガシマンくんの汚名返上第1章だ。
てやんでい。