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噓日記 1/16 一度でいいから

一度でいいから見てみたい、オシッコのことをショーシャンクと呼ぶ世界。
歌丸です。
そんな挨拶が世を席巻して二十年の時が流れた。
近所に住む子どもたちもまだ言ってるし、俺もまだ言ってる。
子どもたちはもうオシッコショーシャンクって略し始めてるし、俺もオシショーって言ってる。
もう終わりだよこの国。
さて、一度でいいから見てみたいものなんて沢山あるが、全国でアンケート調査をしてみると何が一番になるのだろうか。
ナイアガラの滝か、オーロラか、はたまたウユニ塩湖か。
絶景なんかで言ったらその辺りだろうが、俺はもっと身近なものが一番になるんじゃないかなと思っている。
それはガソリンの価格が百円を切る瞬間。
おらぁ!
ガソリンが、高すぎるんです!
数年前のガソリン価格を久々に調べてみたらリッター価格で今より四十円くらい安い。
言い換えると最近四十円くらい値上がりしてる。
おい、餓死するぞ!
四十円は俺が子どもの頃なら初任給より少し少ないくらい。
一ヶ月生活できる金額分、一リットルのよく分からんガソリンとかいう汁が値上がりしてるってこと。
この世における何かしらのバグだろ。
というかガソリンってなんだよ。
みみりん、らむりん、がそりん。
つまんねーわ。
そんで、らむりんどこ行ったんだよ。
俺一人取り残して。
神様できるならもう一度無邪気なあの頃に戻して。
アニメのキャラクターを置いて俺はどんどんジジイになっていく。
昔、お姉さんだと思っていたキャラクターたちの年齢を狂ったように置き去りにしていく。
お前らも老けんかい。
ジジイを孤独にするな。
孤独死が問題視されてんだぞ。
あ、ドラえもんだけは据え置きで居てくれてセンキューやね。
でも今もね、高校生の物語とか見るとね。
主人公が高校生だとね、先輩のキャラクターとかは俺にとっても先輩になるの。
氷菓の入須先輩のことまだ先輩って呼んでるしね。
俺の方が死ぬほど歳上なのにね。
この世における何かしらのバグだろ。
でもさ。
歳下の持つ大人としての成分、あれめっちゃ好き。
俺がショタだとしたら彼女たちがおね。
最悪なおねショタの様相を呈すことだってできるのだ。
ショタである俺は酒もタバコもやるけどさ。
でも精神は子どもだから。
高潔な精神を持つ赤子(ミリオンダラーベイビー)だから。
誰か俺をあやしておくれよ。
泣かないよ。
おいら、泣かないよ。
おいらが生まれてきた時、周りのみんなが笑っておいらは泣いてた。
そして今、おいらが死ぬ時、周りのみんなは泣いておいらは笑ってる。
どうか、あやしておくれ。
また、あの日のように。

私の祖父が亡くなる寸前に残した言葉をここに記す。

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バチャゴブ
どりゃあ!