噓日記 11/9 眠気について
最近、俺の眠気がすごい。
この日記を書く前にも3時間ほど睡眠で意識を飛ばしている。
朝に目が覚めてもすぐにもう1度眠りたくなるし、会社に行っても朝夕2回眠くなるし、晩飯を食べた後にも少し眠りたくなる。
眠気が生活を汚染しているような気さえしてしまう。
常に眠りたいという思いを抱きながら、そうはさせない時間や立場の制約でその睡眠欲を踏み潰して生きている。
以前は寝なくてもどうとでもなるような若さがあったのだが、今はもう老いさらばえていくばかりで棺桶に入る練習かの如く常に寝てしまいたいという欲に支配されている。
季節の変わり目ということもあって疲れが溜まっているのかもしれないが、過去にない眠気だ。
だが、そんな眠気も案外乗りこなしてみると悪くない部分があると気付く。
その最たる例が寝つきが良くなったこと。
以前は布団に入ってもどこか臨戦体制で1、2時間眠れないことは当たり前、酷い時には4時間ほど眠れないことさえあった。
今は布団に入って仕舞えば5分もあれば朝になっている。
寝付けないというのは案外苦しいもので、翌日に負荷がかかり続けているという自責の念のようなものと、どうしても眠れず無意に時間が過ぎていく感覚が非常にメンタルにダメージを与えていた。
その際に削られたメンタルを抱えたまま翌日の仕事に挑むのは、常に負債を抱え続けているような感覚だった。
だが今はそんなメンタルの不調とは無縁で常に眠りたい時に眠れるのだ。
ベッドの上でうだうだしている暇もなく、意識が飛んでいく。
そのおかげもあってか、メンタル不調を飛ばすために飲んでいた酒の量も減ってきた。
酒に頼らなくても寝てしまえば大抵のことが許せてしまう。
寝て起きたらもうどうでも良くなってしまうのだ。
また、以前に比べて胃腸の調子も良く、寝た時間がそのまま体力回復に使われるゲームの主人公にでもなった感覚さえする。
眠気がそのまま健康に繋がっている。
では良いことばかりではないか、と思うが全然そんなことない。
先ほど、睡眠欲を踏み潰し、なんて書いたが普通に踏み潰せてない。
普通に会社で意識を飛ばしている。
しっかり寝ている。
居眠りジジイと化している。
最近はもう意識を飛ばすのは当たり前で、腕を組んで気持ちよく眠るフェーズにシフトし始めている。
だんだんと面の皮も厚くなり、当たり前のように寝ている。
いつか普通に怒られると思う。
そうなったら病院に行って然るべき病名を貰ってまた寝よう。