噓日記 8/26 米騒動令和最新版
満腹で死ぬほど米を食べたい。
日本人のほとんどがそんな欲求を持っているだろう。
我々のDNAには米が刻み込まれている。
肉を見ても、魚を見ても、漬物を見ても、それを食べる想像の横には必ず米が現れる。
呪いと一緒。
ずっーと一緒。
トロと一緒。
さて、そんな米が先日、某プロ野球チーム(中日ドラゴンズ)で禁止されるという事態が起こったそうだ。
実際の顛末では某外国人選手(ライデル・マルティネス選手)がそれに抗議して一日で撤回されたそうだが、もしその抗議がなかったら今も某プロ野球チーム(中日ドラゴンズ)の選手は米が食えていなかったことだろう。
某県(愛知県)では米食の文化が途絶え、小倉トーストかコンパルのエビフライサンドしか食事のバリエーションが無くなることは確実だ。
なんたることか。
俺が選手だったのなら泣いて泣いて目を腫らして、翌日の試合中にセカンドベース上で服毒し息絶えるだろう。
日の本の益荒男に米を与えなかったらどうなるか、俺はセカンドベース上で見せつけてやるのだ。
だからちゃんと出塁はする。
フォアボールだって選ぶし、なんならちょっとベースに被さってデッドボールも狙う。
セカンドベース上で死にたいから。
俺の次の選手が打つなりしてくれないと俺はセカンドベースまで行けない。
祈る。
盗塁とかできない。
米食ってるから体重いし。
打て、打て、打て!
応援に熱が籠る。
ファーストの相手選手、塁審と肩を組んで慶應義塾高校よろしく左右に揺れることだってできる。
でも今だと揶揄してるとか言われて叩かれるかもしれないからできない。
最悪の場合、送りバントじゃあ俺はセカンドベースまで辿り着けない。
米食ってるから頭ぼーっとしてるし。
運良くセカンドベースまで辿り着いたらもはやゴールだ。
ヘルメットの内側に隠したトリカブトとフグの毒を同時に飲む。
これにより、俺の死亡時間はずれていく。
犯人は他にいる。
そう思わせて死ぬ。
米に殉じる。
おとうさま、おかあさま。
愚息は米を愛し、米に殉じます。
さて、そういうわけで抗議することは自らの権利を守るために必要なことが分かるだろう。
実際に米を禁止されることなどほとんどの人間がないだろうが、事前準備は大切なので抗議のデッキを先に作っておこう。
この先、糖尿病で医者から米が禁止されたら使おうと思う。
いや、命の方が大切なので米を食うのはやめよう。
プライドよりも命。
日本人の矜持なんか捨てちゃえ。
命、拾っちゃえ(メスガキ)。