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噓日記 2/19 ワイン会

今日は月曜ということもあって、一週間の英気を養うために一人ワイン会を執り行う。
昨日も開催したが、今日も開催する。
酒を飲む口実なんてなんでもいい。
コンビニで適当にワインに合いそうなものをいくつか揃えて、それと一緒にワインを楽しむ。
それが俺なりのワイン会。
普段面倒くさがって皿に移し替えないコンビニのつまみも、こういう時は小綺麗に盛り付けてみたりする。
一人ワイン会は孤独と丁寧な暮らしの真ん中に位置している。
飲むのはいつもの安い赤ワイン。
これくらいの安ワインの方が飲みやすいし、俺からすれば味もいいのだ。
ちょっとずつつまみを口に運んではワインでそれをクイっと流す。
それくらいの気安さでいい。
日本人はワインを飲む時、調子に乗ってステムを握って飲みがちだが俺からすれば気負いすぎだ。
ワイングラスのボウルをグイと掴んで水のようにワインを飲む。
それくらい気楽でいいのだ、ワインなんて。
ワインはもっとコーラやらを飲むくらいの気安さで皆飲んでいいと思う。
ワインなんて一本飲んでも750mlくらい。
アルコール量も13%くらいだ。
欧米列強に平身低頭せずに気楽に飲んで良いのだ。
皆もガバガバ飲んでほしい。
俺もガバガバ飲むから。
そうやってガバガバと飲んでいると、不意に席を立ちたくなってくる。
寝たいとかそんなんじゃない。
そう、キッチンに立ちたくなるのだ。
俺の酔った時の悪癖の一つ。
料理癖。
アルコールで食欲のリミッターが狂った時に現れるクリエイティビティー。
冷蔵庫から卵を二つ取り出して、フライパンでサニーサイドアップに。
程よく火が通ったところで皿に引き上げて、お好みソースとマヨネーズをちゃっとかけて最後に鰹節と青のりをフワッと散らす。
お好み焼き風目玉焼き。
黄身を割ると溶け出した黄色がソースと混じってテラテラと食欲を唆る輝きを放つ。
その光をどうにか口に押し込んでみたら、それはそれは美味い。
予想した通りの味が予想した以上に味わえる。
甘辛いソースにマイルドなマヨネーズ、鰹と青のりの香りも残しつつ、そこに卵のテクスチャーが現れる。
こんなん、一番美味いからね。
こういう時にお好みソースを常備するタイプの人間で良かったと心底思う。
そんでお好みソースは意外とワインに合う。
スペインワインとの相性凄くないか?
スペインワインとの相性凄い。
うるさい。
本当だからだ!
電車で騒ぐジジイの生き霊も乗り移ってくる美味さ。
これ、マリアージュって言うんだぜ。
料理本書こうかな。

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バチャゴブ
どりゃあ!