shortバズ?APEX?エルフのえるの真の魅力とは。

エルフのえるについてはこの前書いた記事で触れたのですが、

彼女の活動者としての魅力には触れていなかったので今回記事にしようと思います。

デビュー当時の彼女の印象は、流暢にしゃべるオタクでした。

雑談配信の中でアンパンマンの1話分の流れを一人で再現してみせたり、プリキュアの深い知識を披露したりしていました。

ここで彼女の特徴の1つとして、オタク語りが上手いということがあげられます。

実は、視聴者に「この人オタクだなー」、と思われるのは簡単なことではありません。

例えばマンガ全巻買いました!アニメ全部見ました!グッズいっぱい持ってます!みたいなことを言ったとしても、

視聴者はそれを聞いてこの人は○○が好きなんだなぁで終わってしまいます。

それはファン語りであってオタク語りではないのです

配信者がオタクと思われるには、圧倒的熱量と知識をもって早口で捲し立てるのが一番です。

「うわっまた始まった」「オタク特有の早口」などとコメントされ始めたら勝ちですね。

彼女が「アンパンマンとかつぶしまん」をやり出したとき、1人で爆笑したのを今でも覚えています。

勝手に走り出して、なんだか妙にディテールが細かくて、その熱量と勢いに思わず笑ってしまったんです。

オタク語りの面白さというのは、まさにそこにあります。

自分のよく知らないものを、興奮した様子で具体的に詳細に喋られるとなぜか面白いんですよね。

オタク語りするために必要な力というのは主に3つです。

知識を正確に覚え、瞬時に引き出す長期記憶力と、早口で喋るための滑舌。そしてもちろん好きなものに対する熱量

彼女はこれらを持っていたためにオタクとして印象付けることに成功したと言えます。

オタク語りと○○、宝鐘マリンとの共通点。

さて、私の中で、Vtuberとしてもっともオタクしているなぁと思うのは宝鐘マリンです。

宝鐘マリンはまさに、オタク語り三種の神器である長期記憶力、滑舌、熱量を併せ持つ配信者です。

彼女の記憶力は凄まじく、それはエピソードトークにも存分に活かされていますし、

海外視聴者がホロライブの中で一番聞き取れないというほど早口でマニアックなトークを繰り広げます。

オタク知識が豊富なことも言うまでもないですね。

エルフのえると宝鐘マリン、2人の共通点としてパッと思い付くのはなんでしょうか?

はい、ミサトさんの声真似ですね。同じこと思った方は握手してください。

いや共通項狭っ!?と思うでしょうか?しかしここが意外と大事なんです。

まず声真似に必要な能力というのは、オタク語りと似ています。

声質やセリフを正確に覚え、瞬時に引き出す長期記憶力、セリフをすらすら言うための滑舌はもちろん、声優やアニメに対しての熱量も必要です。

もっと言うとエヴァは映画で見ることが多いと思うので、その一回でインプットしなければなりません。

表で出すときには個人的に練習したりもするかもしれませんが、最初にやるときには記憶を頼ってやるんじゃないでしょうか。

エルフのえるは千と千尋の神隠しのキャラクターも真似ていますが、映画系の声真似に強いかというのは、ひょっとすると何かの尺度に使えるかもしれません。

ということで共通点として声真似を上げたわけなんですが、2人の違いというのもここに出ています。

宝鐘マリンの強みは、一言でいうならばクオリティと着眼点。

声質やセリフ、抑揚をコピーする完成度やレパートリーの多さと、面白いものを見つける能力が掛け合わさって声真似がエンタメに昇華されています。

それに対してエルフのえるの強みは、その想像力です。

宝鐘マリンが既存の面白いものを基本的に真似るのに対し、エルフのえるは存在しない面白いものを作り出します。

その人が言いそうなことまで発展させることで、エンタメとしての自由度が非常に高くなっています。

エルフのえるの本当の魅力。人格と世界観の創造。

ここまでオタク語りと声真似という2つの観点から彼女の魅力を語ってきましたが、真の魅力、オリジナリティはそこではありません。

ここで触れるのがこちらの配信。

彼女が真似ているのは萌え声生主とイケカテ主というイメージそのものであり、特定の人物ではありません。

想像で作り出した人格を自身に憑依させるというのは、物真似というより、役割を演じているといった方が近いかもしれません。

とにかく彼女は自然な演技をする力が高いです。

さらに、この配信のチャット欄を見てもらうとわかるのですが、視聴者が完全に世界観に飲み込まれています。

見ている人さえもそれぞれがやりたい役になりきってコメントしているのです。

巻き込めるのは視聴者だけではありません。
コラボ相手と一体になって作り出すこともできます。

その様相はまるでアドリブコント。コラボ相手すらえるえる劇場の演者のひとりにしてしまいます。

タイトルにあったshortでのバズも、実はこれまでの話と地続きになっています。

これは一番伸びているショート動画です。Siriという本来人格を持たないものに人格を持たせることによって、ファンタジックな世界観を演出しています。

それからこれもかなり伸びている動画ですが、特定の人物でなくお母さんと息子というイメージをうまく捉えて真似していますね。

まとめると彼女の真の魅力とは、

言いそうなセリフ、居そうな人格、ありそうな空間を生み出すことによって、視聴者やコラボ相手すら飲み込まれる世界観を作り出すことができる想像力と演技力なのです。


謎のVtuber、五月雨空也

ここからはおまけですが、とあるVtuberを紹介します。

どこにでも居そうなイケボ系Vtuber。彼はエルフのえるのような世界観の創造主によって作られた1つの人格です。

その創造主の名は『すあだ』。と言っても、知っている人は少ないかもしれません。

幼い頃からぬいぐるみのイマジナリーフレンドを持ち続け、そのまま大人になったという少し変わった方です。

バーチャルおばあちゃんといえば聞き覚えがある人がいるかもしれません。あれも彼の人格のひとつです。

そんな五月雨空也の配信では、複数のキャラクターが登場し、リアルタイムで掛け合うことが多々あります。

人狼誰か分かるやんというツッコミはさておきまして。

大分毛色は違いますが、複数人格の掛け合いという意味では先程紹介したAPEX配信と似ていますね。めちゃくちゃ忙しそう

こうしたコンテンツが好きなら、彼の活動を追ってみるのがオススメです。

あとがき

滲み出てしまっていたかと思いますが、私はえるえるのファンです。

にじさんじ1期生がデビューして程なくして彼女の虜になりました。私が最初に好きになったVtuberです。

当時はミラティブでの配信が多く雑談が主だったのもあって彼女の魅力は一層際立っていたかと思います。

といっても、今の今までずっと推していたかというと全くそんなこともなく、

にじさんじを見ていない時期、そもそもVtuberを見ていない時期もあって活動をずっと追えていたわけではありませんし、今も熱心に追っているわけではないです。

ですがShortがバズったり、APEX大会で結果を出すのを見るとどこか誇らしくなってしまうずるい自分がいます。

企画配信をたまに見かけると、やっぱり面白いなってなりますね。

というわけで実は完全に推し語りだったわけでした。読んでくれてありがとうだよ~。


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