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「書く人あれば読む人あり」~漢字とひらがなの割合~

※〈ちょこっと倶楽部・エディターコース〉メンバー向けの限定記事です
※メンバーでない方も途中までお読みいただけます

前回まで3回にわたって「文章を短くする方法」「長くする方法」「タイトルのつけ方」を学んだ。
まずはこのチカラを磨き、文章を自在にいじれるようになりたい。


課題

そこで今日は、そのチカラを向上させたい人向けに課題を用意した。
提出いただいた解答に次回講評したいと考えている。
もちろん「エディターコース」メンバーは解答必須というものではないし、逆にメンバーでなくてもチャレンジ可。

この文章を300字以下にし、タイトルをつけてください

はて、「約束」っていったい何なんだ?

ためしに辞典で引いてみた。
「ある物事に関してあらかじめ取り決め、将来それを変えないことを互いに誓うこと」(小学館国語大辞典)

ん? 互いに?

ということは、
「もう二度と××しない。ごめん。約束するよ」
「××円貸してくれ!必ず返すから。約束するよ」
というような一方的な約束は約束でないということになる。
実際、そういう約束は約束というより、どこか言い訳めいている。
そして、そういう約束は平気で破られる運命にある。

逆に言えば、きちんと互いに誓いあう約束にはズッシリ重みがある。
「次は×月×日に会おうよ。約束しようね」
「仕事いっしょにしよう。がんばろうよ。約束しようね」
同じ約束でも、ここに言い訳めいた後ろ暗さはまったくない。
だから約束は守らなくてはならず、果たさなくてはならない。

約束をひとつするたび、そしてその約束を果たすたび、二人の間の信頼関係はより強固なものになっていく。
二人とは友人であったり、仕事仲間であったり、恋人であったり。
とくに、遠く離れてお互いを想う遠距離恋愛のカップルにとっては、この約束だけが日々を乗り越えるための力になるのだろう。

「約束」って、活力の源だったのか。

この文章は僕が16年前に書いたエッセイで、507字ある。
これを文意を変えず300字以下に縮め、タイトルをつけてほしいのだ。

課題に取り組んでみようという殊勝な方は、上の課題文をコピーするか、こちらからもダウンロードできるので、ぜひご利用いただきたい。

解答を以下のフォームに記入し送信することで課題の提出ができる。
(提出はフォーム内各欄にテキストを貼りつけ)

提出期限はひとまず9/24だが、それ以降も随時受付。
正解のない課題なので、ゆるふわと取り組んでいただければと思う。
この課題なら、所要時間は20分くらいだろうか。

世の人は僕のように時間があるわけではないので、課題に取り組んでくれるのはよくて1人くらいかとは思っているけれど、いくつか解答が集まって「わぁ!」と歓喜する場面も少しは想像している。

文章の読みやすさ

さていよいよ本題。

文章の読みやすさにはいろいろな要素があるが、一つには漢字とひらがなの割合というものがある。
一つにはといったが、かなり大きな要素を占めているのではないか。

とくにPCやスマホの漢字変換に頼るあまり、明治の文豪かと思うほどに漢字を多用してしまう人が多い。
本章の冒頭をあえてそんな調子で書くとこうなる。

文章の読み易さには色々な要素が有るが、一つには漢字と平仮名の割合と云う物が有る。
一つにはと言ったが、可成り大きな要素を占めて居るのでは無いか。

え? 夏目漱石? と見まがうほどに堅苦しくなる。
「可成り」と書く人はそうそう見かけないが、「有る」「無い」「居る」と書く人は意外に多い。

漢字の多い文章は見た目にも黒っぽくてとっつきにくい印象を与える。
一般には、漢字:ひらがな=3:7が読みやすいとされている。

ではどこまでひらがなで書いて、どこから漢字にするか。
これには一定の基準がある。

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