青春
大人になった時、あれは青春だったと思うことは何だろう。私にとってわかりやすい青春はきっとない。運動部でキラキラするとか、放課後みんなでおしゃべりするとか。
もしくは、今が青春だから、気づけないだけなのか。人は青春の中にいる時、自分が青春の中にいると気づけないらしい。
ではなにが私にとって青春なんだろうと思った時、もしかして音楽を聴いたり本を読んで心を動かせることなのかもしれないと思った。
私の感性こそが青春。
そう思うと同時にぞっとした。
青春というのは、一過性のものだ。若さによるのか、意欲によるのか、定義は曖昧だけれど。
つまり、この感性が青春だというならば、大人になった時それは薄れてしまうということだ。
そんなのは絶対に嫌だ。
私は何かに感動したり自分だけの世界を感じられることは、私そのものだと思っている。これを取り除いてしまったら何も残らないというのに。
死ぬまで色んな芸術に胸を打たれて傷つきながら生きていきたいのだ。感じること、考えることを辞めてしまったら私ではない。
感性は歳を重ねれば変わる。だから感じるものも変わるし、今感じていることを今のように感じられるのが青春なのかもしれない。
でも「多感なこと」が青春だというのならば、私はこの人生の全てを青春にしたいと思うのだ。
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