思いがこれ以上の発展を見せないとき
発展することを想像できないとき
自分はいつ変わるのか不安とある意味の希望を持っているのに、状況は一向に変わらないかもしれないと感じたとき
このまま人生に刻める方法を考える
だからプロポーズのシーンで涙が出るんだ
一緒に死ぬことを約束するシーンで涙が出るんだ
常に聴いている音楽はこんなとき、演出だけで何の役にも立たない。気持ちが楽になって淘汰されてなんになるんだ。本質的な解決には至らない。
でもそんなときでも好きな歌手のEPを買うことを想像したら幸せな気持ちになるし、素敵な御洋服を見ていたらわくわくする。
ドラムとベースの音は無条件で体を振動させる。
ラジオを聴けば気づかないうちに口元が緩む。
もうくるしいよ。袋小路に閉じ込められたまま、手に入れられない音楽を延々と聴かされているんだ。
手に入れられない日々を蜃気楼の先に見ながら精一杯誤魔化したまま。

(2021 9/22のもの)

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