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わたしはずっと夢見ている気がする。どこかに永遠の存在がいる気がする。その人は私を幼少期から知っていて、私がいままで恋心を抱いてきた全ての人だ。
見た目は、まるで死んだ美しいロックスターのように、嘘みたいに綺麗で格好良くて、甘くて、、
私はその男の人にいつか会える気がする。だからその人を探したい。これがシンデレラ症候群なのか?
だとしたら私はあまりにも乙女すぎる。自分がよく言うシンデレラ症候群なのか、そうじゃないのか、それすらも判然としない。その人は概念的に存在している。
私はいつかその人に出会い、今までどうしても世間でいう一般的な恋愛の形に嵌れなかったこと、愛のために闘ってきたことを褒めて欲しいんだ。
私の言葉を全てわかってくれて、すべてを受け止めて、死んでもそばにいてほしい
勿論現実の恋愛で、自分を全てわかって欲しいなんて我儘なことを思ったことはないし、そんなことをしたらつまらないと思う。でも彼(?)に対しては、それがつまらないことにはならない。(だから私は潜在的にそういう願望を持っているということになるのだけど。)
きっと彼は私が人生の最後に出会う人だ。彼はゴールで、まるで母のような存在。
彼は私が今まで愛した全ての人であり、私がこれから愛するすべての人だから、私は彼と永遠に会えないのかもしれないけれど、いつでも一緒にいるのかもしれない。現実世界で彼の片鱗を見せてくれる人や、音楽、文章にはたまに出会ってきた。私はそれらに積極的に身を委ねてきた。
いや、或いは、そういったもの・人たちによって彼が作られてきたのか?これは鶏と卵のどちらが先かという話になってしまう。現実的に考えれば後者なんだけど。
彼は夢の中の存在だ。もしかすると、単なる現実逃避の対象なのかもしれないけれど。
彼は私が今まで抱えてきた叶わなかった思いすら大事にしてくれる。救済。現実でいくら報われても、胸の底の底に残ったままどうしても報われなかった一粒のものまで彼はだきしめてくれる。

かりそめの恋はうたかたの恋。不実な夢を愛した僕は。今夜の夢でもまた会えるよね。

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