天空
私が生まれてきたのは音楽を聴くためなんだ
これから生きていく理由も音楽を聴きたいから
そして、人と出会うためだ
人との出会いすら音楽でつながってきた
音楽との出会いがあって、大事な人との出会いがあって、
大事な人との出会いがあって、音楽との出会いがある
好きだった人、友達、恋人、恋人だった人、どこかで同じ音楽を聴いている人、別の時代に同じ音楽を聴いていた人
今はもういなくなってしまった人、今も歌い続けている人
知らないけれど懐かしい場所まで、私を羽のように運んでくれる音楽
遥かな天空、天使の棲む雲居、流線型の雲間からふりそそぐ光
落日、透明の碧空、瓦礫の隙間を吹き抜けた風が空高く登り、城のある街に朝が来る
秋と冬のようなあたたかい国
私の体が浮いてそんな場所に届く。
「空を感じて」。
音楽を手放したくないから生きていて、音楽が見せてくれたあの場所にいつか辿り着くために生きる
私の棺に、私が出会ってきたすべての音楽を繋げてください
でも貴重な円盤もあるから、焼かないで、私の愛してきた音楽を一度聴いて
その詩が私を作ったし、その音が私の心に「夢より素敵な」夢を見せた
どうかずっと一緒にいてほしい。どの歌も、私を方時も離れないで。
悠久の時を朽ちることなく。
(2024.6.28)
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