セクシュアリティ

友人曰く、「恋愛指向」と「性的指向」は異なるものである。

ぼくの場合「性的感情」が圧倒的に欠けているので、「ノンセクシャル」であるという言い方もできるのだけど、人に対して男女関係なく「推し」のような敬愛的な気持ちを持ち得て、最終的には「好き」というクソデカ感情が芽生える。

そうすると「パンセクシャル」という言い方ができるのだけど、件の「性的感情」が無いので「パンロマンティック」ということになる。
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しかし、最近になって新たな概念を知りえたのである。それは「クワセクシャル」「クワロマンティック」である。以降「クワ」とさせていただきたい。

中村香住によれば、「クワ」の定義とは「自分が重要な他者に対して抱く好意が恋愛感情あるいは性的感情か否か判断しない、できないもの」としている。

この論考を初めて読んだとき、「なるほど」と溜飲が下ると同時に自分に当てはめると納得する部分があったのである。

「クワロマンティック」「クワセクシャル」についての文献を紹介するとともにこの記事を締めたい。


現代思想 2021年9月号 特集=<恋愛>の現在 -変わりゆく親密さのかたち

「クワロマンティック」とは何か?