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『どの症状をとっても基本は同じ』

【慢性腰痛】

治療家といわれる職業をしていると
誰しもが出会う症状であり、
この症状に出会わずして1日が終わることがほぼありません。

なんとなく重だるいような症状から
歩くのもしんどいような症状まで様々な状態がありますが、

症状が同じだからといって同じ施術をしても、
改善しないことが多々あります。

そんな状態の中で、

私たちは治療家は【慢性腰痛】をどのように捉え、
どのようにアプローチをしていくのか

これは永遠の課題かもしれません。

しかし、その中でも先日開催された
『ThinkTogether』通称”TTT”という勉強会が
慢性腰痛においての一筋の光を通すような内容だと思うので
今回は個人的な感想を皆さんにシェアをしていきます。


まず、初めに”TTT”とは?という話になりますが、
簡単に言うと、自分とは異なるアプローチを行う治療家を集め
一つの症例に対して、それぞれの視点から症状を見ていく症例検討会です。

詳しくは、以前書いたこちらからどうぞ!
https://note.com/violyui/n/nacf9b6a830d4

先日のテーマは、『慢性腰痛 リターンズ』
ということで、以前行った慢性腰痛のアップグレード版です。

いつもだったら、概論・それぞれの見地からの見立てがメインになりますが、
今回は今までと大幅に内容を変えて

『実際の患者様への問診・検査を見学する』

という内容でした。

オンラインの開催なので、

事前に撮影した患者様の動画を先生方も初見で見て、
必要事項の確認とそれぞれの先生方が
・どのポイントをチェックし
・どのように考え
・どのような介入が必要なのか
というのを全て言語化して説明してくれるモノでした。

普段、治療家たちは自分の箱(個人でも会社員でも)のみで施術をするため
他の院の先生たちがどのように体を見ていくのか
見ることができません。

しかし今回は4人の先生、
しかもそれぞれ一線で活躍されて
治療家・講師・Drと連携など実績も出されている先生方の考えを知ることができたのです。

マイケルジャクソンの名言に、
『世界で最高の教育とは、その道を極めた人の働く姿を見ることだ。』
というものがありますが、

今回は、それを実際に体験することのできた
過去一番の回でした。

慢性腰痛に対しての話から、
栄養学・生理学
心理的要因・心理的アプローチのポイント、
など
途中からはヒートアップしすぎて、その先生方の真髄のようなものまでの
話になってきました。

もちろん一つ一つの内容が勉強になったのは言うまでもありませんが、
その中でも『人を診る』という話が
私たち若い治療家がどんな症状でも、いい状態に持っていくためのヒントであり、進むべき道だと思いました。

最近では、『傾聴力』や『カスタマージャーニー』など
顧客一人一人を見て、いいものを提供するというのが当たり前になってきているので、

『人を診る』なんて普通にやってるわ!

と思う方もいるかもしれません。

しかし、その方が
・どんな環境で育ち・過ごし
・何を食べて生き
・体と心が今どのような状態なっていて
・どんな不安と戦い
・何を目指しているのか
これを今すぐ全患者さんで言うことができるでしょうか?

ただ、その患者さんの悩みを取り除くだけでなく
その人という人生がどのように作られ、今後どのようになっていくのか
それを考えるのがどの症状をとっても大事であり、

そこからの介入は自分の中におのずとわかってくるものなんだな

というのがどんな症状においても基本なんだなと私は感じました。

少し概念的な話になってしまいましたが、
芯が決まっていれば後は形成されるべきものができると思っているので
思うところをシェアさせていただきました。

そして、今回はいつも通りの時間切れで、
施術方法までの話ができなかったので、次回のTTTで
それぞれの先生の実際のアプローチ法を教えてくださるということなので

次回の”TTT”も楽しみしていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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