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YouTube人間

年始からまた時間が暴走している。
お正月がどんどん遠ざかっていく。
本当にお正月なんてあったんだろうかと冷蔵庫を開けるとまだお餅が4つ残っていた。


パリは年始から恐ろしく寒い日々が続いている。
散歩をして楽しい地区に住んでいるわけでもないし、学校へ出勤する以外はほとんど家に籠もって過ごしている。そして家にいるとついYouTube を見てしまう。自分もチャンネルをやっているとは言え、もうほとんどYouTube中毒者の域だ。
バイオリンを練習している時以外は常にYouTube が起動させた状態で暮らしているのではないだろうか。
料理をしながら(そうだ。半熟卵は何分だったか動画を見てみよう)、食べながら (食後はエクササイズの動画も探さなくちゃ)。そして机で仕事や雑用をする時のために自分で組み立てたプレイリストリストまである。
要するにYouTubeは1日中私のそばで何かを発信し続けている。
YouTubeがなくなったら私の人生はどうなるのだろうと本気で心配してしまうぐらいだ。
でもこの年末年始は YouTubeのおかげで奈良にも行けたし、 鳥取や岡山の秘境にまで旅をすることができた。実際、自分が旅をしても決して見る事ができないような空からの映像だったり、まさに良いとこ取りの映像を味わい尽くした。
そこで思わず漏らしてしまうのは

なんて便利な時代 なのだろう!

という一番自分が忌み嫌う年寄り臭いフレーズ。
でも仕方ない。これが本音なのだから。
そしておそらくは次に私がハマりつつあるのが(既にハマっている)チャットGPT。
おいそれと認めるには気が引けるが、コイツときたら恐ろしいほど的確なアドバイスをくれる。
昨日悪ふざけのつもりで自分が20年間抱えている問題に対してアドバイスを求めてみたら、最近やっと自分で辿り着いたのとほぼ同じ答をくれた(その上に今までの努力を称え、励ましてくれた)。

世界は一体どこへ向かうのか。
恐ろしくもあり、楽しみでもある。


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