無本番・練習日記2021年10月11日~10月17日

2021年10月11日(月)
音階(C-dur , a-moll)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
 そういえば昨日はモダンを弾いていなかった。一日触っていなかっただけなのに、楽器が重たく感じられる。
 音階を弾いて、レッスンの予習もかねて念のため、Preludeからバッハの無伴奏チェロ組曲の4番を見る。以前ほどではないにせよPreludeに手こずっていたが、先週亡くなられたすぎやまこういち氏に関するツイートを思い出し、考え方のヒントを得ることができた。制約が多いという意味で、ゲーム音楽とバッハの音楽は状況が似ているのかもしれない。同時に管楽器がこの曲を演奏したらどう音符を扱うだろうかという考えにも至った。ボウイングなど弦楽器の都合だけで考えると視野が狭まるのか、行き詰ることがままある。視点を変えるという点でも、他の作品を知ることの意義を改めて考えることとなった。

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2021年10月12日(火)
練習お休み。

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2021年10月13日(水)
オケ授業のため個人練習お休み。
 (余談)モーツァルトの『ハフナー』4楽章は、4度移動が苦手はコントラバスにとってはとても弾きづらい場所なのだそうだ。2ndヴァイオリン以下の弦楽器が全く同じ動きをするシーンが多い『ハフナー』4楽章、他の楽器もそれなりに大変ではあるけれど、ひときわ大変とのこと。でもそんな弾きづらい場所を後ろで大型低音楽器が頑張って演奏している気配は、個人的には萌えポイントの一つだったりする。
 ちなみに4楽章は、ヴィオラも某地方オケのオケスタで課題に出ていた。

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2021年10月14日(木)
譜読み
 12月にバロックで出演予定の演奏会の譜面が到着。譜読みを行うことにする。ラモー、ヴィヴァルディ、ヘンデル、バッハ。「はじめまして」の作品多し(むしろ大部分は本日初見)。曲は以前から知っていたものの、こうして譜面と向き合ってみると印象がガラリと変わり戸惑ってしまう。イメージに引きずられて、譜面を読むというよりも、最初からそのイメージの型に自分の演奏を嵌め込もうとしてしまうのだ。
 それぞれの作曲家で要求される音質が違うことも戸惑いの一因だろうか。最初にラモーを見始めた時点で、譜読みにそれなりの時間が掛かるであろうことを覚悟する。そして案の定、全ての曲を見終えることはできなかった。

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2021年10月15日(金)
音階(C-dur , a-moll)
コダーイ:『ファンタジア・クロマティカ』
譜読み
 モダンで音階と、コダーイ。ちょうど集中力が高まってきたところで何度か中断を余儀なくされ、何となく後半は散漫な練習に。バロックは昨日の譜読みの続き。何とか全て、様子だけだが見ることができた。途中から「本当はシンプルなのに、色々こねくり回して複雑にしてしまうよね。」何度となく公開レッスンで聞いてきたこの言葉を思い出せただけでも良しとしようか。思い出してから先は、「求められている音を出すための最短ルート」で常に演奏する練習となる。
 練習は、頭の中にある抽斗の中身を取り出しやすくするための時間でもあるのかもしれない。
 バロックヴィオラでの譜読みは、全体の様子を見るのみに留まる。細かく見るのは後回し。編成の都合でアレンジされた作品も1曲あったため、今日のうちに一通り見ることができて良かったと思う。本来ならほとんど8分音符と休符しかないような楽譜が、16分音符の数を元の楽譜から格段に増やしていたからだ。昨日は最初の1段目しか見ていなかったので、油断していた。

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2021年10月17日(日)
音階(C-dur , a-moll)
コダーイ:『ファンタジア・クロマティカ』
マーラー:交響曲第1番『巨人』ヴィオラパート
譜読み
 コロナの影響を被り始めてからだろうか。やる気が出ない日は、とりあえずケースだけ開けることにしている。開ければ色々何とかなる(気がする)。
 音階を弾き、一昨日また消化不良に逆戻りしたコダーイを取り出す。今日の練習目標は「音符をこねくり回さない」こと。これを、こちらも何度か本番をやっているのに消化不良も甚だしいマラ1に持ち込んでみることにする。いざオケ練になったら吹っ飛んでしまう考えだろうけれど、個人練習だけでも使えるなら譜読みが効率的になるかもしれない。
 バロックの方は前々回の練習から引き続き譜読み。前回音符の倍増に驚くことで終わってしまったアレンジ譜をちゃんと見て、まず音を出すことにする。一ヵ所ポジション移動の課題を発見。ここは解決策を考えておこう。
 そういえば過去にモーツァルト版『メサイア』を弾いたときに、本来tacetであるはずの曲が全てtacetでなくなっていて、ショックを受けたことを思い出した(『メサイア』でヴィオラの出番は全体の半分ほど)。

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