無本番・練習日記2020年9月28日~30日

2020年9月28日(月)
ジェミニアーニ:音階、ボウイング
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
 バロックヴィオラは曲を弾かず、基礎のみの日。ペトルッチでダウンロードしたジェミニアーニの教本から音階と、ボウイングの練習を思しき番号(XXと書いてあるので20番?)を取り出す。実はこの辺りのボウイングでの表現が未だよくわかっていない。自分一人で出来る範囲でやってはいるものの、これがバロックヴィオラでの演奏の仕事が再開したときに少しでもプラスの方向に働いてほしいと願うばかり。
 モダンヴィオラはホフマイスターの練習曲、今日は7番を中心に。このころは楽譜にたくさん書き込みをしていたので、レッスンを受けたかどうかが一目瞭然。ちなみに7番は真っ白。ここでも最初に考えるのはVivaceのテンポ設定。Prestoではないのでツルツル弾きたくはないし、そう弾くとなると多く書かれた16分音符を適当に弾き流すことになってしまう。それは違う気がするし、かといって一歩間違えるとAllegroになってしまうし。以前これを弾いた時は考えもしなかったことで何度も弾き直し、探り直すことになった。

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2020年9月29日(火)
J.ハイドン:交響曲101番『時計』ヴァイオリンパート
 忘れないうちに、ヴィオラをさらう前に明日の授業に備え『時計』のヴァイオリンパートを軽く弾いておこうと思い立つ。ヴィオラでオクターブを上げ下げしながら弾けないこともないが、楽器の特性までは再現できないし、何より演奏の感触が違いすぎる。
 実際、ヴィオラに比べ小回りの利く楽器だということを最初に改めて感じた。
 ポケットスコアを覗き込みながら、2ndヴァイオリン→1stヴァイオリンの順に見ていく。幸いセカンドはヴィオラと同じく内声パートであり動きが似ている部分があったので、「一人で弾く分には」楽器の小ささ以外はあまり違和感を覚えずに済んだ。むしろ面白いパートだと感じたくらいだ。しかしファーストを弾き始めた途端、ヴィオラとヴァイオリンの境目をまざまざと感じさせられる羽目になる。
 音が高い。
 何をおいてもまず音域が高い。かつてはヴァイオリンを弾いていた人間だが、耳に入ってくる音がこんなに高いとは思わなんだ。セカンドと打って変わって、上2本の使用頻度が高い印象。恐らく私の弾き方もあまりよろしくなかったのだと思う。1時間も弾くと次第に耳が疲れてきて、いかに自分がヴィオラという楽器に順応したのかを知らされた。
 肩も凝ってしまい、頭痛もしてきたので戦意喪失。ヴァイオリンの人達へ尊敬の念を新たにしつつ、ヴィオラの練習は明日午前中を狙う。

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2020年9月30日(水)
 他用のため、出掛ける前に楽器の安否確認のみ行う。何に的を絞って練習するわけでもなくランダムに、30分以内でバロックとモダン両方の音出し。急に乾燥しだした空気の影響で、バロックヴィオラは案の定調弦が狂ってしまっていた。大きく緩んでいたのはG線のみだったのがせめてもの幸い。モダンヴィオラはテレマンを軽く弾いて、時間切れ。
 (余談)午後のオケ授業では、距離は遠いながらも昨日のヴァイオリン練習の効果の表れを感じることが出来た。なぜ前からやっておかなかったのだろう。楽器は弾けるのだから、今後も余裕があるときはスコアを眺めるだけでなく、実際にヴァイオリンを用いてヴァイオリンパートも弾いてみよう。

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