無本番・練習日記2021年1月25日~1月31日

2021年1月25日(月)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
クロイツェル:42の練習曲
 結果的にバロックヴィオラのみの音出しになってしまった日。今日もポジション移動の練習が中心になった。
 まずはジェミニアーニの1番。最初と比較すれば、上りも下りもスムーズに移動できるようになってきた。7番後半と9番で実践編と思ったら、9番はポジションの移動がほとんど必要ない番号なのだった。なのでこちらは、ポジション移動というよりは移弦や弓の返しによって楽器がブレないように音を出す練習となった。
 ジェミニアーニの次はクロイツェルの8番で実践。距離のあるポジション移動は時間がかかってしまうので、まだ「スムーズに」とは言い難い状況であることがわかった。ただ参考に読んだ資料のやり方がなぜ自分が今まで教わってきた方法と違うのか(むしろモダンでやったら怒られそうな)は飲み込めてきた。ドゥヴィエンヌの1回目の動画撮影の前に、この練習をやっておけばよかった。そしたら「弾くだけで必死」になる要素が減らせたのかもしれないのだ。かといって、余裕が作れるとは思わないが。
 モダンヴィオラも練習しようと思ったら、時間が来てしまって練習終了。2日弾いていないので、そろそろモダンも音出ししないとまずい。明日はモダンから練習することに決まりだ。

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2021年1月26日(火)
音階(C-dur , a-moll)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Aer of Playing on the Violin
 今日の練習はモダンヴィオラから。手の感覚は心配していたほど楽器の感触を忘れてはいなかったものの、弾き馴染んでいるはずの音階で引っ掛かる部分があり、結果的に音階の時間を長めに取ることになった。音階の後はレッスンで扱うバッハの無伴奏チェロ組曲の第4番の1曲目を予習。今まで「何となく」でやり過ごしてきたけれど、レッスンするとなるとそうはいかない。一から譜読みをやり直す気持ちで、音符を自分の中に落とし込む練習から始めることにした。以前扱っていた1番と比較すると捉えどころがなくて、今までと同様、苦戦する。以前と違うのは、今回は諦めたり投げ出したりできないことだろうか。楽譜と向き合っているうちにイライラしてきたのがわかってきたので、一度10分間の睡眠を挟んでクールダウン。事前にペトルッチでダウンロードした楽譜を印刷しておくのだった。こういう日は、楽譜編集者による強弱記号やボウイングが煩くてかなわない。
 今日の所はEs-durのキャラクターと、4拍子ではなく2拍子であることに着目して演奏の不都合を解決することになった。これが次回の音出しでどう転ぶかわからないが、有効な方法であれば次回以降も活きてくるだろう。
 バロックヴィオラは楽器の無事確認を兼ねた、ジェミニアーニの1番でポジション移動の基礎練習のみ。

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2021年1月27日(水)
他用のため練習お休み。

2021年1月28日(木)
他用のため練習休み。

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2021年1月29日(金)
他用のため練習お休み。
(余談)動画撮影という目標が一段落して、緊張感が一気に緩んだ自覚はある。次の本番がいつになるかは皆目見当もつかないけれど、ぼんやり考えながらのゆるゆる練習モード。ただし「現状維持」に努めると確実に下手になるらしいので、一つでも出来ることを増やせるようにはしようと思う。
生徒のレッスンでモダンの安否は確認済みだったので、無事確認を兼ねてバロックヴィオラでジェミニアーニの1番。そういえばホフマイスターのフルートとの二重奏の譜面を探しておかねば。あっという間に2月は目の前だ。

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2021年1月30日(土)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
クロイツェル:42の練習曲
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための10の練習曲
セヴシック:ヴァイオリン教本 Op.2 Part1
音階(C-dur , a-moll)
ヘルツォーゲンベルク:『受難』ヴィオラパート
練習気分ではあまりなかったものの、これ以上間を開けると練習する習慣も気力も萎えてしまいそうだったので、自分に活を入れて楽器のケースを開ける。とりあえず座っている状態から立ち上がりさえすれば、何だかんだで動き出せる。
 まずは昨日駆け足で終えてしまったバロックヴィオラから。今日もポジション移動の練習が中心。ジェミニアーニの教本は昨日まで1番をやっていたが、試しに2番を選択。楽譜には上りだけ記してあるが、逆順に弾くことで下りの練習をカバー。果たしてこれで良いのか甚だ疑問だが(まだ冒頭にある番号毎の説明を読んでいない)、今日はこれで良しとする。ヴァイオリンの譜面を5度下げてヴィオラ仕様に、415Hzで読み替えるのに時間を取られてしまったので、英語の説明書きまで頭が回っていなかったというのが正直なところ。読もう、ちゃんと。
 ジェミニアーニの後はクロイツェルの2番とホフマイスターの5番。
 相変わらずポジション移動に四苦八苦しているが、求められている音が今と昔とでは違うということに思い至る。どこかに「立派な音を出そう」という意識が働いてしまうが、モダンならばともかく、これがバロックにも適用されるのか、有用なのか。考え直す必要がありそうだ。
 モダンの練習はセヴシックの3番でロングトーンを弾いてからの音階。バロックのポジション移動の練習をした後だと、一瞬ポジション移動の仕方がわからなくなる。今はスムーズにこなすことより、この一瞬の混乱に慣れることが先決かもしれない。
 指慣らしを済ませてモダンヴィオラモードになったところで、ヘルツォーゲンベルクの第2部の練習。途中まで写した歌詞を参考に、ボウイングの見当をつけていく。第1部に比べ、手薄になっているらしいことが判明した。譜面片手に曲を聴く必要もありそうだ。
昨年の受難節から新型コロナの影響で延期されて一年、今度は無事に開催されてほしい。

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2021年1月31日(日)
クロイツェル:42の練習曲
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための10の練習曲
 バロックヴィオラのみ音出し。今日は敢えてジェミニアーニの教本は用いず、クロイツェルの2番と8番、ホフマイスターの5番で練習。基礎は確かに大切だけれど、そんな準備をする仕事の現場ばかりとは限らないし、自分の色々な状態を知る必要がある。これは基礎練習をせずに古楽器で動画撮影をした日、身体が楽器演奏モードになるまで時間を要した反省も踏まえて。ヴァイオリン時代からモダンで積み重ねてきたことを、今度はバロックでも積み重ねる時が来たらしい。とはいえ現状では、本番での積み重ねが出来ないのが辛いところ。
 クロイツェルでボウイングとポジション移動の準備運動を兼ねる。ホフマイスターは5番。モダン楽器と同じように弾こうとすると弾きづらいことこの上ないので、改めて楽譜と向き合うことになる。過去に大学の試験で弾いた作品なので身体に弾き方が染みついていて、これをどう扱ったものか。弾きながらちょうど良い場所を探す。結果的に、音符をより繊細に扱っていくことで音の居場所を探す方法に落ち着いた。
 モダンヴィオラは今日は音出しは行わず、ヘルツォーゲンベルク『受難』の勉強時間に充てる。スコア片手に演奏を聴く。歌詞の詳しい意味はともかく、大筋はバッハの受難曲と同じらしいのが助かる。

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