無本番・練習日記2020年10月1日~4日

2020年10月1日(木)
他用のため練習お休み。

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2020年10月2日(金)
他用のため練習お休み。

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2020年10月3日(土)
ジェミニアーニ:ボウイング練習
ビーバー:パッサカリア
音階:C-dur , a-moll
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
 丸2日楽器に触っていなかったため、開始して30分ほどは練習というよりも、ひたすら楽器を鳴らす時間。バロックヴィオラは最初音階を弾いていたが、途中で弓の持つ特色を活かせていないような音を出している気がしたため、ボウイング練習に切り替える。その後はしばらくロングトーンばかり弾いていた。ダウンボウはともかく、アップボウで弾いた音に乱れが生じる。思えばこれも、以前は見て見ぬふりしてきた課題だ。
2分音符ばかり弾いていてようやく思い出したのが、富山県の講習会で講師の先生が仰っていた「弓は毛よりも木の部分に重さを乗せるようにすれば、どんなに弓に重さをかけても音は潰れない」という言葉だった。弓の毛はいわば消耗品、高いのは木の部分である、そこを使わないでどうするの、と。
 モダン楽器での講習会だったが、バロックヴィオラにも応用できるか試みる。弓の毛を介してではなく、木の部分で直接弾いているような感覚で。自然弓を持つ手のバランスの取り方も変わってくる。結果としては、モダンヴィオラ以外にも応用できることがわかった。他の楽器にも使えるかもしれない。そしてビーバーの曲は、確かに後期バロックの弓とは重さも形も違う弓を想定して書かれたのだ、ということも体感できた。どんな弓か実物を見たことも触ったこともないが、弾いていて何となく毛量が多い気がした。 
 ガット弦の繊維のほぐれ(すね毛)を爪切りで切って、モダンヴィオラのケースを開ける。バロックに時間を使いすぎてしまったので、音階とホフマイスターの練習曲。思いもよらなかったのはバロックのボウイング練習をしたことで、モダンヴィオラで出す音も変わったこと。これが良いか悪いかは不明。ただし同じ「弓の木の部分を意識する」といってもモダンは薄紙一枚隔てたような感覚で、ダイレクトに感触が伝わるバロックとは、気の持ちようを変える必要がありそうだ。
 何にせよ「弓の木の部分を意識する」ことを思い出せてよかった。

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2020年10月4日(日)
音階(C-dur , a-moll)
クロイツェル:42の練習曲
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
ジェミニアーニ:音階、ボウイング練習
 昨日はあまり音を出せなかった、モダンヴィオラから。昨日思い出した「弓の木の部分」に留意しつつ、いつものごとく音階を弾き、クロイツェルへ。14番と17番。14番は長いスラーの練習を扱ったもの。弾き進めるにつれ息苦しくなるような感覚と停滞感がなかなか抜けなかったため原因を追究していくうちに、一番最初の16分休符の扱いに問題があるらしいことが判明。そこで休符の扱いを見直すことになった。
気を抜くと休符は、むかし大人から教わったそのままに「ウン!」一辺倒で数えてしまうので、身体に染み付いた習慣は恐ろしい。楽器を初めて今までの半分以上の期間は、全て同じ方法で休符を扱っていたのではなかろうか。自宅で練習していてもこれをやってしまうということは、余裕がなくなればたちまち休符の扱いが「沈黙している音楽」から「ただ音と曲の流れを止めてるだけの時間」になってしまうということだろう。
14番の後は17番を軽く通して、ホフマイスターの練習曲(12番→5番)へ。5番は過去に学生時代の試験で弾いたもの。大学卒業後もボウイングの扱いに困る部分があり、辛うじて「曲を止めない」「楽譜通りに弾く」義務感だけで辛うじて弾いていた曲の一つ。こちらも弓の木の部分を意識することで楽器に導かれるような感覚があり、問題解決の糸口が掴めた気がした。
 ただ1時間半あまりで手が疲れてしまったため、少し握力を鍛えた方が良さそうだ。
 バロックヴィオラは楽器の安否確認といったところ。基礎練習のみ行い、曲は弾かず。

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