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演奏にいらない真面目さとは

ヴァイオリンの石川ちすみです。

”真面目”な人ほど、あがりやこわばりが生じやすいという事実があります。
確かに、ヴァイオリン・ヴィオラを習得するには、注意深さやコツコツ取り組む情熱や自律は必要です。
しかし、ヴァイオリン・ヴィオラの演奏に必要のない”真面目さ”とは?

・自分の出した音に対する批判精神がメインで弾いている。
・先生に言われたダメ出しをびっしり楽譜に書き込んで、そこを弾く度に常に忘れないようにしている。
・少しでも上手く、できれば完璧に弾きたいと思ってしまう。
・まだまだ練習が足りないといつも感じている。

これらはすべて、「内から外へ」ではなく、「外から内へ」の精神です。

その結果生じるのは以下の結果です。

・先生の前や人前になると、手指が言うことをきかなくなって、パニックになる。
・発表会で楽しむより落ち込む。
・しばらくして、立ち直ったら、また同じ練習に戻るが、また次の発表会も落ち込む。

とても苦しい状態ですね。でも多くのヴァイオリニストが同じ悩みを持っています。

演奏の本質とは、「弾いている本人が楽しくて仕方がない、それが聴衆にも伝わる」というものです。
考えてもみて下さい。聴衆は、誰も、深刻な顔をして出てきて、舞台で悪戦苦闘する奏者を見たいとは思っていません。

まずは、「外から内へ」の批判をやめましょう。
人前で弾くとき、だけ、は無理です。
普段の練習からそれをするのです。

指先を動かすばかりの練習をやめましょう。
具体的にどうやって練習するかお伝えします。

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