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音程を外して弾く生徒の指導

音程をはずして弾く生徒の原因として、大きく分けて2つあります。

1)音程を正確に想像できていない。

2)音程を外しているのはわかるけど身体をコントロールできなくて音程を外す。

2)の処方箋は、いつもここで書いているような、ハヴァシュ式のエクササイズによって脱力することや、音程を修正する機能を洗練させることによって解決していきますが、1)が原因となっているケースにも最近いくつか出逢いました。

一人は、大人から始めて10年以上のアマチュア生徒で、タイスの瞑想曲や、ハイドン、モーツァルトのコンチェルトなど難しい曲も弾くし、指もまわるのに、第3音などを微妙に外すなど、音程のハマりが悪いことがありました。

技術がないわけではないので、どうして長い音の音程を外したまま治さないのかと、話を聞いていくと、やはり外していることに気がついていませんでした。

さらに、インタビューしていくと、これまで家で、チューナーを譜面台において、そのゲージを見ながら指を上げ下げして音程をチェックしながら練習してきたと言うではないですか!!
こういう練習はぜったいにいけません。

音感は視覚ではなく、聴覚を開発するためのものです。
ある音とピッタリ一致している状態、そしてハモっている状態というのを耳で覚えないと音感は全く育ちません。

チューニングする時からこれを始めます。ピアノの音に合わせるのが基本です。
ピアノがなければ、チューナーのビープ音でいいですので、それに合わせる、つまり、それと「ぴったり一致する音を知る」ことから始めましょう。

それに加えて、以下のような音を想像するエクササイズも指導しました。

ピアノで「ド~」と弾いて、それを元に、音階の音をイメージして歌わせる練習です。

動画の要領です。

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