第七回こむら川小説大賞第一週ピックアップ5選
みなさん! 進捗はいかがでしょうか!
結果発表じゃないよ!
おかげさまでインターネットの奇祭の方は盛り上がっています。
こむら川小説大賞は「一次創作や小説で楽しい思い出を作ろう」とか「はじめて創作をしてみて褒められよう」「推し作品と出会おう」なインターネットの奇祭なので一言「これ好き」みたいな感想とかをしてくれるとうれしい!
引き続き残り一週間も楽しんでいきましょう!
というわけで、まずは奇祭開始の7/31から8/3までのエントリー作品No1からNo54からのピックアップです!
書籍化作家さん12名の中から2名、初参加の人を中心に選んでみました!
ここで選ばれても大賞レースとは関係がないので、選ばれてないってがっかりしなくても大丈夫だよ。
では、ピックアップスタート! 何を読んで良いか分からない人は参考にしてくれるとうれしいです。
その煌めきを孤独と呼ぶなら/蛙田アメコ
どこか冴えない人生の主人公が三十路になり、些細なきっかけで自死を決意するのですが、安価スレで決められた社会的な死を実行しようとしたらちんぽが眩く輝き出す……ということから始まるこの作品。
死のうと思ったという思い語り口なのですが、玄関ともいえるキャッチコピーで股間が光ることはわかっているので親切!
サクッと呼んでわははと笑ってそしてちょっぴりしんみり出来る良い話なのでオススメです。
短編小説としても構成や玄関周りの整え方が完璧でお手本になる作品。
光の中で灯を点ける/根占 桐守(鹿山)
人を狂わせる光、黒髪長髪イケメン(決めつけ)、関西弁、ハッピーエンド……五億点です。狂ってしまう。
個人的な性的嗜好のドンズバ百点だったので僕と男の趣味が合う人は読みましょう。
こちらは圧倒的な光の存在である弟から逃げたお兄ちゃんのお話。兄弟愛というものは良いですね。最高です。
作中のセリフなのですが「敬語取るだけで、好青年風からえらい男臭くなるもんやな」ここが本当にそう。めちゃくちゃに良い。
関西弁の黒髪長髪イケメンは最高。いいから読みましょう。
アンステーブル/黒月水羽
アンステーブルって不安定って意味なんだ! と読み終わったあとに調べて見て、素敵なタイトルだなと思いました。
性別を思春期くらいに決めるように進化した人類のお話です。
ユウとヒカリの関係性、さらに姫香と大晴というサブキャラクターたちも魅力的でおもしろかったです。
ヒカリが魅力的ですし、ユウの葛藤や重大特有のナイーヴな感じがとてもよかったので甘酸っぱい青春もので少し変わった設定が好きな人は多分好きな作品だと思います。
偽造聖剣ゼクスカリバー/鍵崎佐吉
聖剣は光るもの! クロノトリガーでもグランドリオンは光って崖を断ち切っていましたし、Fateシリーズのエクスカリバーも光るしビームも出る! そういう発想はファンタジーの世界にもあった! 剣が光らないと威厳がないと思った勇者がアレコレと頼む様子はとてもおもしろかったです。
1万字で綺麗にまとまっている異世界ファンタジー。情報圧縮の仕方や、盛り上がりの程度、そして気持ちよい結末とかなりお手本になりそうな作品でした。
聖剣は光るだろ! というなんとなくみんなが思っていることを持ってくるのもうまいなと思います。王道英雄譚が好きな人は楽しめる短編だと思います。
めんくいさまの御饌/ぴのこ
異類婚礼譚的な要素もある素敵なホラー!
日本がまずもうめちゃくちゃになってることからスタートします。
美しい盲目の男が出てくる掴みも最高だと思います。僕は美しい男が好きなので。
文体にすごく雰囲気があるのと、怪異としても怖い。そして被害に遭った人数がものすごく多いまさに災害のような神様、めちゃくちゃに好きでした。
因習的なホラーや日本がめちゃくちゃになるのが好きな人にはオススメの作品です。
以上が第一週からのピックアップでした。
まだまだあと一週間あるので、ピックアップされた作品を読んで参考にしてもいいと思います。
みんなで奇祭を楽しもう!