月組「アンナ・カレーニナ」
まず、内容の感想を言う前に、
ライビュ担当したカメラさん、スイッチャーさん、
ありがとう
最高のカメラワークでした
「アンナ・カレーニナ」はキーラ・ナイトレイ版映画しかみたことない女です。
この話って、宗教観とか無視して内容だけみるとただの
制作:東海テレビ
な昼ドラだけど、ライビュ楽しめるかしら……と思いながらもチケットを取ったのは、他の人もこのタイミングでバウ主演てもしかして……という一抹の不安がよぎったと推察しますが私もそのクチで。
結果としては、ライビュでも観られて良かった。
数日後に退団発表があったことで、千秋楽のあの時間をリアルタイムで感じられたことにとても意味があったな、と思いました。
カーテンコール、最後にアリョーシャが真っ白な軍服でマントを翻してセンターに立ち、顔を上げた瞬間、涙腺崩壊。この時まだ退団発表されてないのに何故か涙が止まらず。
今では、スクリーンを通して何かを受け取ったのかもしれないな、と思います。
スクリーン越しでも、こんなニワカにすら強烈な何かをぶつけてくる美弥るりか、凄い。
あと一作で、宝塚の舞台から去ってしまうなんて本当に惜しい。
ライブビューイングのスクリーン数、多かった??
私は新宿のTOHOシネマズで観たけど、2スクリーンで上映していた。東京に来ない舞台だからスクリーン数を増やしてくれたのか。ありがとう東宝。
バウ公演、毎回ライビュしてくれればいいのにな……。
実験的なものとかやるし、普段のタカラヅカっぽくないものも観られることがあるから面白いのにな……。
***
以下覚えてるところをポツポツと。
・出だしの、食事のメニューに見立ててゴシップを楽しむ演出が好き。メニューの名前覚えてないけど
・競馬のシーンの演出も好き。3人だけクローズアップされるのが映画っぽくて面白い。
・主役はヴィロンスキーだけど、カレーニナとカレーニンの感情も丁寧に描かれていて、主役は三人というかんじ
・愛の巡礼(笑)美弥るりかアレクセイ・ヴィロンスキーは、恋愛でキリキリ舞いの青年で、渦中にいる時みんなこんなかんじ(心象が)だよね〜、と同意しかない。やはり目力が凄い。こんな瞳で見つめられたら、アンナじゃなくたって無理だよ。でも私はそんな色気の凄いアリョーシャよりも……
・月城かなとカレーニンが好みすぎた人生であった(完)
とりあえず見た目、非の打ち所がない。
アンナにちゃんと恋してるのに、途中まで気づいてないんだぜ!? 好き。
政府高官だからね、お堅いんだよ。好き(2回目)。
・海乃美月アンナが美しくて尊い。しっとりした外見だけれど、心は恋愛という自由に向かって全力で燃えているのを上手く表現しているなと思った。
・コンスタンチン・レーヴィン(コスチャ)とエカテリーナ・シチェルバツキー(キティ)が!
さ、さわやか~!!
私の薄汚れた目と心が浄化された気がするレベル
きよら羽龍キティ、え、研1ってなにそれ?は??めっちゃ上手いな???
夢奈瑠音コスチャ、育ちが良い、田舎者でも本当の貴族……という役作りがちゃんと出来てて素敵だった。
・英かおとセルプホフスコイは、何かすごく大きくかんじてリアル軍人みがある。まさに「青年将校」でハマってました。
それにしてもこの役の名前、言いにくそうで役者殺しすぎる。
・病床のアンナがセリョージャに贈るといった地球儀がベッドから転がり落ちそうになって、演技の流れでキャッチして戻すみやちゃんが映って、おぉ……なんと自然な……うまい……と思っていたら、しばらくしてアンナとアリョーシャがベッドで話している時、アンナの髪の毛がアリョーシャのベストの面ファスナーに絡んでしまって、真剣に会話しながら髪の毛をバリバリ剥がすみやちゃんがガッツリ映っていて、重いシーンなのにフフッとなってしまった。
舞台はナマモノ、ならではのハプニングですね。