ロンドン芸術大学 院試準備について
こちらの記事ではロンドン芸術大学の大学院のグラフィックコースの院試の流れについて紹介させていただきます。
私は2020年にロンドン芸術大学の
Graduate Diploma Graphic Design (Chelsea College of Arts)
Pg Dip Design For Visual Communication (London College of Communication)
上記の二つからオファーをいただきました。そして2020年当時コロナで全てがオンライン授業になっていたことから、1年入学を先延ばしにし、2021年9月に上記のChelseaのコースに進学しました。
2022年7月にChelseaのコースを修了した後は、2022年6月には下記の2つの大学院のオファーがある状態でした。
MA Graphic Communication Design (Central Saint Martins)
MA Graphic Design Communication (Camberwell college of art)
※Camberwellのコースに関しては、Chelseaのコースを修了すると自動的にオファーがもらえました。
2020年に私がエントリーしていたGraduate Diploma/ Postgraduate というコースは、学部と修士の間、日本でいうところの大学院1年目のようなコースのものです。これはイギリスの大学院が主に1年間であることから、MA(修士)に進学する前段階として用意されている印象です。例えば学部が美大出身ではない私のような人や、プロのデザイナーとしての経験の無い人、あるいは美大のデザイン以外の学部出身で、他のコースにキャリアチェンジをしたい人に向いていると思います。
(私もいきなりMAから応募しようとしたところ、留学サポートの方に「あなたは美大出身じゃないからPostgraduateの方がいいいかも」と諭されて、その存在を知りました…)
今回はGraduate Diploma、MAどちらのエントリーに関してもプロセスはほぼ同じのため、今回はまとめて私の経験をシェアさせていただきます。
時期
基本的に上記のコースはだいたい4月が申請の締め切りです。しかし、枠が埋まってしまった場合はコースの応募が締め切られてしまうということもあるというように聞いていたので、前年の12月にはポートフォリオをポータルサイトにアップロードしていました。
Graduate Diploma/ Postgraduateのコースにエントリーした際の流れ
2019年12月までにエントリー
2020年2〜3月 面接→その場で合格連絡
一方でMAに合格した際は、直前にエントリーすることを決めたので
2022年4月 エントリー&書類提出
2022年6月 面接→翌日合格連絡
というかなりギリギリなスケジュールで受けたので、滑り込み入学だったと思います…苦笑(オススメはしません)
必要書類
必要書類に関してはぜひ各コースによって変わるので参考程度にしていただければと思いますが、私の場合は
志望動機書
英文CV
ポートフォリオ
最終学歴の英文成績証明書
最終学歴の英文卒業証明書
英語のスコア(IELTSコピー)
パスポートのコピー
Immigration History Form
を出しました。もし満足しているポートフォリオが出せる場合は、早めのエントリーをおすすめします。
ちなみにポートフォリオは必須書類のため、「デザインの経験は無いけど、将来デザインをやってみたい」という方は、まず何かしら自分の作品を用意するところから始まります。
私は会社員をしながら、渋谷の東京デザインプレックス研究所に週末通い、Illustrator、Photoshop、InDesign、写真の撮り方など基本的なことを一通りを学びました。(紹介割引があるそうなので、もし興味がある方は私にご連絡いただければお伝えします)
ここでの学びはまた別の機会に記事にしようと思いますが、ここで作った課題作品を主に私はポートフォリオに載せてエントリーをしました。
MAの場合のポートフォリオは、チェルシーのコースの作品も追加して出しました。
エントリー手続き
Graduate Diplomaのコースのエントリーに関しては、当時私は周りに詳しい人が全くいなかったため、beoという留学サポートを通じてエントリーをしました。(ちなみに、私のインタビュー記事はこちらに掲載されています)
会社員で平日は忙しく、ウェブサイトを細かく読んで準備する暇はとても無かったので、書類確認や志望動機書のチェックなどを行なってくれるこちらのサポートサービスはとても助かりました。
MAにエントリーした際は、すでにUALのウェブサイトの勝手がわかっていたので直接自分の興味のあるコースを調べてダイレクトにエントリーをしました。
面接
私の場合は面接は一回のみでした。コースリーダーと直接面接したという人もいれば、私のようにコースリーダーではない面接官や、コースのチューターの1人と面接をしたという人もいます。
ポートフォリオや必要書類をアップロードしてから、私の場合は書類通過の連絡は1-2ヶ月待って、てっきり落ちたと思った頃に連絡が来ました。そして書類面接通過の場合は、オンライン面接のメールで向こうから勝手に日時を指定されるので私はその日は会社の有給を使って面接を受けました。
面接の内容ですが、私が受けたどの面接も質問は同じでした。
「この中でプロジェクトを一つ選んで、それについて話してください」というものです。
それに続いて
・どんなことが自分にとって挑戦だったのか
・その挑戦をどう乗り越えたのか
・乗り越えた結果はどうか
ということを深掘りされた気がします。
正直、当時の私のデザインクオリティはそこまで高いものでは無かったですが、私がどのように思考したのか、というプロセスをとても見られている思いました。実際UALに入っても、思考プロセスを中心に評価されます。
基本的に面接はとてもリラックスした雰囲気で、最大限応募者の可能性を見出そうとしてくれるので、あまり緊張せずに望んでみてください。
合否
Graduate Diploma の合否については、面接の最後に直接言い渡されました。最初はそんなすぐに聞けると思っていなかったので、理解ができずとても戸惑いました。笑
MAの合否については、面接の翌日にメールで届きました。面接中、チューターからはとてもポジティブな反応があったので、感触はあったのですが、その場で結果を言われなかったので面接直後はドキドキしていましたが、メールが届いて安堵したのを覚えています。
合格後
合格後はオファーレターというものが大学から送られてきます。こちらの書類にサインして、大学に送り返すことでオファーをキープすることができます。この時点ではオファーをいくつキープすることもできるので、オファーが来たらすぐに返信をした方が良さそうです。
以上がUALの大学院進学のためのステップとなります。
もしこれからロンドン芸術大学の大学院に進学を考えている方は、ぜひ頑張ってください。応援しています!