ヴィオラとの出会い
私の相棒、ヴィオラという楽器に出会った時のことを書きたいと思います。
*
出会いは小学校の部活動でした。
その時、母親の勧めでピアノをやっており、
『やるなら音楽系で、楽器を演奏する部活動がいいなぁ…。』
と考えていました。
本登録する前に、体験入部があったので楽器を演奏する合奏部に行ってみました。(この時小学3年生でした。)
*
合奏部は弦楽合奏の部活で、体験入部の時に
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの中から私が最初にやりたいと思っていたのは、ヴァイオリンでした。
しかし、顧問の先生から
「ヴァイオリンはとても人気で今ちょっと楽器が足りないのよ。ヴィオラとチェロなら空きがあるからそっち先にやってみない?」
と言われ、ちょっと残念に思いながらヴィオラを触ってみました。
私は小柄なので、その当時の私はもっと小さく、大きいヴィオラは構えるのがやっとでした。
しかしそのとき、顧問の先生が
「これはどう?」
と持ってきてくれたのが
通称『チビオラ』
(小さいヴィオラ→チビ×ヴィオラ→チビオラ)
と、先生や先輩が呼んでいた楽器でした。
楽器本体はヴァイオリンですが、弦はヴィオラの弦を張った楽器で、体が小さい小学生のために数台あったみたいです。
私は何故かこの『チビオラ』に心を奪われてしまい(今思うとたぶん、楽器本体が1番やりたかったヴァイオリンだったから)、体験入部なのにも関わらず、顧問の先生に
『先生!私これにします!』
と宣言し、
後日部活動登録の用紙に【合奏部】と記入し、小学4年生の春に正式に入部しました。
*
入部してからしばらくのことは詳しくは覚えてませんが、とにかくヴィオラに夢中でした。
翌年度5年生になった時は楽器をチビオラから普通サイズ(恐らく40cm前後のもの)で弾けるようになり、最高学年の6年生の時は、部長になっていました。
卒業後も続けたかったけれど、それまでは学校の楽器を使っており、とても気軽に買える物ではないので、どうしようか家族に相談していたら、その話を小耳に挟んだ祖父が楽器をプレゼントしてくれました。
もう本当に嬉しくてしょうがなかったのを覚えています。
今その楽器は屋外で弾くサブ楽器として大切に使用しています。
*
相棒との出会いを久しぶりに振り返ってみましたが、やっぱり私はヴィオラを弾く運命にあったのかなと思います。何かに導かれていたのでしょうね、きっと。当時の顧問の先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
昔から変わらないのは、
『ヴィオラが好き』
この気持ちです。
ヴィオラの魅力を、自分なりに、少しでも多くの方に知って頂けるよう、これからもよりたくさんのステージに上がりたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?