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「あなたは東京がきらいですか?」CLAMP展という事の重大さ

国立新美術館にてCLAMP展が開催中です。
会期も終盤、ますます盛況ですが、行きそびれている方がいらしたらぜひ…!

国立新美術館

「CLAMP 四 -MANGAアートは時空(とき)を超える」が2005年。今回は35周年の800点を超える大規模展示。いま国立新美術館でやっているのが本当に貴重な機会だし、間違いなく語り継がれる展覧会になる。
「(あの伝説のCLAMP展に)私も行ったんだよ」といつか話そう。CLAMP展に行った人生を生きたい人は、都合がつくなら行きましょう。

ひらパーを皮切りに各地でCLAMP展のセレクション展(東京CLAMP展の出品作品からピックアップした原画の複製展示)を開催するとのことで、それはそれできっと楽しいけれど、原画や生原稿の数々にふれたい!という方には、都合がつくなら東京会場がおすすめです。原画は格別です感動します。

会期:2024年7月 3日(水) ~ 2024年9月23日(月・休)
金・土は夜間開館あり。
前期後期で、展示前半部のカラー原画が総入れ替えになります。また、前期後期それぞれ、途中でカラー原画の半数を複製原画に入れ替え。私は前期B期間と後期D期間に行ってきました。

"COLOR"展示室では、「この絵は複製です!」「こっちは原画です!!」と一見分かりやすい表示にはなっていません。
出品リストの【凡例】に小さく説明書きがあるとおり、例えば現在のD期間なら白色半月マークが複製原画、黒色半月マークが原画です。
各作品ごとのキャプション(白い四角いやつ)に、これまたさりげなーく半月マークが記載されています。なのでまずそこを見て白か黒か(複製なのか原画なのか)を把握。複製は主に画面構成を見るかたちでさらっと鑑賞し、原画の方を特にしっかりと、立体感や金絵の具などの質感まで感慨深く味わいました。

『なかよし』表紙絵のレイアースカラー原画を前にして鳥肌が立った。
なかよし買ってもらってた。読んでた、この号も。レイアース大好きだった。なかよしを読んでいたころ、その表紙の原画を目の前に見る日が来るとは夢にも思わなかった。

“COLOR”エリアで感動したのが、やはりレイアースなのですが、髪の美しさ。色が綺麗、とても綺麗。
わたしの憧れた風ちゃんは、こんなにも美しい透き通るような金髪だったんだ…ということを知れただけでも、本当に来て良かった。子供の頃見たアニメ絵などでは確か、金髪というより黄土色のような色に塗られていることが多くて、私の中でその印象になっていたみたい。

漫画原稿も本当に素晴らしかったです。

『レイアース』モコナ初登場のコマ

原稿も全体的に驚くほど修正が少ないのですが…モコナの初登場シーン、両ほっぺに手直しした跡があったよ!!ホワイトの跡分かりますかっ?
きっとより可愛くなるよう、調整されたんだ!!と嬉しい発見でした。

『レイアース』海ちゃん回復シーン

ホワイトがね、美しくて…ホワイト部分の立体感伝わりますでしょうか。

『東京BABYLON』

糊の変色に今日までの年月の厚みを感じます。時を超えて今その生原稿が眼前に。

『聖伝』
『聖伝』

好きな作品が一つでも、ぜひCLAMP展へ行きましょう。さらに気になる未読作品を1巻だけでも読んで行けば、ぐっと楽しめるのでおすすめします。

◆攻略ポイント◆

◎事前にCLAMP展公式サイトで待ち時間をチェックすべし
開館時間中、リアルタイムで現在の目安待ち時間が更新されています。行く日でなくともここを時々見ておくと、「この曜日のこの時間で何分待ちなのね」という勘が掴めます。(覚悟も決まってきます。)
待ち時間があまり長い時は整理券が配られ、番号が呼び出されてから30分並んで入場です。呼び出し番号はスマホで確認。会場付近で食事や読書など整理番号呼び出しまでの時間の使い方、並び始めてからの時間の過ごし方を考えておくと良いです。
比較的待ち時間が少ない時(それでも40〜50分のことも)は、整理券配布なしでガチ並びです。それでも行って良かったと思えるので怯まずにgo。
土日祝ならお昼どきには着かないと後ろがタイトになり充分な鑑賞にはちょっと厳しいです。
展示会場では撮影可のエリアがありますが、撮影に使えるのはスマホか携帯のみ、カメラ不可。待ち時間を過ごす中でスマホの充電を使い切ってしまわないように注意です。

◎グッズは買うべし
CLAMP展グッズ全商品の事後通販が決定しています。しかし「後で買えるのね」と安心するのは早計…!先日会場グッズコーナーのお姉さんから伺ったことは【事後通販をすることは決まっているが、その時期や販売形式は未定】
CLAMP展のセレクション展が各地巡回した後に開始なら、かなり遅くなりそう。
CLAMP展グッズは、会場で販売されている通常商品ラインナップと、会場では見本の展示のみで9/23まで専用サイトでの受注のみで購入できる受注商品ラインナップがあります。(唯一図録のみ会場販売と受注販売両方やっています。会場品切れの時もあり。)
事後販売の際に通常商品も全て受注販売になるとは限らないため、欲しいものは買える時に買う。これ鉄則。在庫限りの先着購入になることも想定しておくと良いです。

◎事前にCLAMP展公式グッズサイトをチェックすべし
CLAMP展公式サイト内にグッズのページがあります。大充実の今回の展覧会グッズ。ラインナップを見て驚かれることと思います。作品別やグッズジャンル別でプルダウン選択して絞り込みが可能。在庫状況も逐一確認できます。全ての商品について、品切れの際はその旨がわかりやすく表示されます。(会期中、品切れと再入荷を繰り返している商品が多々あり。運営サイドも頑張っているが人気がそれを上回り続けている…という印象。)
グッズコーナーの利用は30分までと制限つきのため、どんな商品がありどれを買うか、事前に把握しておくとスムーズです。どの商品がどの位置に置いてあるかまでサイトで事前に確認できます。

◎原画とレプリカの見分け方を把握しておこう
上で触れましたが、カラー絵のコーナーでは原画と複製画が半々です。各作品のキャプション上の小さな半月系のマークの色に注目しましょう。
作品数が多く、また混雑しているので、全部を同じ意気込みで見るぞっ!というのは時間体力共に難しいです。特に好きな作品や、原画と複製画なら原画に比重を置くような見方がおすすめ。

◎火曜日は休館日
一番大事かもしれない。

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