ヘルガーVをちょい考察
まえがき
今回は6月5日(金)発売の拡張パック「ムゲンゾーン」に収録されるヘルガーVの使い方を考えます。ライバルの非常に多い炎タイプの中で、ヘルガーVならではの構築を作れたと思っています。その思考過程とともに見ていきましょう。
注)あくまで個人の一意見であり、独断や偏見がムゲンダイナであることを前提に読んでいただけると幸いです。
カード単体の性能・評価
まずはこのカードの特徴をおさらいしましょう。
・ワザ「おとしまえフレイム」[炎炎無]
条件付きですが、3エネで200ダメージを出せるのはコスパもよく、優位点になります。炎タイプあるあるの「エネルギーを○個トラッシュする。」といった効果もありません。詳しくは後述します。
・炎タイプである。
溶接工・巨大なカマド・炎の結晶など、エネ周りに事欠かない優秀なタイプです。それゆえにライバルも多いタイプです。
・Vポケモン(たねポケモン)である。
ターボパッチやタフネスマントに対応しています。
・特性はなし。
特性は一般的にはある方が便利ですが、ブルーの探索など特性がないことによる恩恵も受けられるため、一概に良し悪しはつけられません。
ライバルとの差別化
ヘルガーVをデッキに採用するには、他の炎タイプのV・GXポケモンとの差別化が必要になります。これらのポケモンに対し、ヘルガーVは以下の点で優位です。後半はこの点を活かしたデッキ構築を考えます。
1)3エネでの火力が一番高い
炎タイプにおける3エネルギーとは1ターンに用意できるエネルギーの上限です(溶接工2枚+手貼り1枚)。つまり、場に何もない状態から1ターンで出せる火力がV・GXポケモンの中で最も高いということです。
2)ワザによってエネをトラッシュしない。
この性能が活きるのはヘルガーVが1ターン以上生き残った時です。エネルギーを毎ターンヘルガーVに付ける必要がないので、その分を他のポケモンに回せます。
相性の良いカード
ヘルガーVのワザの条件を満たすには、リザードンと組むのが最も自然だろうと考えました。特性「たけるとうき」で高火力を出す準備をしながら、ベンチの炎ポケモンにダメカンが乗ります。
リザードンは1ターンで280ダメージまで出すことが可能です(たけるとうき2枚+溶接工2枚+手貼り1枚)。この火力はGX環境では殆どのポケモンも1撃で倒せる火力でしたが、現在はそれよりも高いHPを持つVMAXポケモンが現れてしまいました。
VMAXポケモンを1撃で倒すには特性「たけるとうき」を2回使う必要が出て来ますが、ヘルガーVはその間にも高火力を維持できる点でシナジーがあります。
そもそもリザードンは2進化ポケモンであるので、攻撃開始までに時間がかかります。そんなリザードンにとって、速攻・高火力を出せるヘルガーVは良い組み合わせです。
デッキ構築例
今回は、上記の考察を基にリザードンが高火力を出すための時間稼ぎをヘルガーVでするというコンセプトで構築しました。ヘルガーVには主にVMAXポケモンのデッキを相手にしてもらいます。
デッキコード:nNgLN9-TwvHfy-ninggQ
<選択肢となるカード>
・リザード
小ズガドーンやジュナイパーのメタとして採用されるクワガノンVを重く見るなら採用の価値アリだと思います。グッズロックをされてもリザードンまで辿り着けます。
・フィオネ
ヘルガーVがVMAXポケモンを相手してもしょうがないので、ベンチを引っ張るために採用しました。
・スーパーボール
他に適しているボール系が見つからなかったので仕方なく採用しました。変えるとしたらポケモン通信くらいか?
・エスケープボード
アブソルの流行り具合で回収ネットとの選択になります。
・タフネスマント
ヘルガーVがHP260まで上昇するので、1ターン耐える可能性が高くなります。明確な仮想敵がまだいないため、採用の優先度が落ちました。
あとがき
いかがでしたか?正直な所、考察前は「よくいる炎Vポケモン」程度にしか思っていませんでした。しかし実際に掘り下げてみると、そこにはしっかりとヘルガーVの個性がありました。これからもカードの可能性を発掘していきたいですね。
次回はおうえんYホーンについて考察します!お楽しみに。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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